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水深800メートルのシューベルト|第1044話
「原子炉が止まったのは本当でしょうか?」
ロバートがおずおずと尋ねた。その時、迷っているようだった大佐の心は決まったように見えた。
「止まったが、すぐに復旧して臨界に戻る。君達はそんな心配をしなくていい」
艦長は鼓舞するように言った。
「あ、あの、着底したようですが」
僕が思い切って尋ねると、カールトン大佐の顔色が変わった。
「沈没ではないですよね?」
「断じてない。一時的な措置だ。システムチェックはこれからだが、それさえ終われば、全ては元に戻る。誰かね、変な噂を流しているのは?」