人生二度目のオフライン表彰式に参加しました、が……
はじめに
こんにちは、吉村うにうにです。普段は長編小説、ショートショート、エッセイ、詩などを書いております。例えばこんな作品です。
今回は、第一回京都やおよろず文学賞の表彰式に行って参りました。表彰式をオフラインで参加するのは人生二度目です。一度目についての記事はこちら
きっかけは入選のお知らせ
京都を舞台にした短編小説の募集に、応募したのは締め切り当日の23:59分でした。決して舐めていたわけではなく、それまで2週間余り、アイデアが浮かばず苦戦していて、ようやく閃いたのが締め切り2時間前と言う状態でした。しかも途中経過で応募数が200を超え、賞は最優秀賞と佳作の3作のみしかいただけないと知っていたので、厳しいコンテストだとは覚悟はしていました。それでも、出せる力は振り絞って書き上げました。
というわけで、頑張ったけれども、これはまず賞は無理だろうと思っていたら、「入選のお知らせ」が届いて驚きました。
正直行こうか迷いましたが
しかし、「入選」であって「入賞」ではありません。どうやら入選は冊子には載せて頂けるのですが、あくまで最終候補の扱いらしいです。この状態で、遠方にある(私は埼玉県在住)京都まで行くべきだろうかと、正直迷いました。
熟考の末、行くことに決めました。理由は三つ
①第一回の会なので、できるだけ盛り上げる事に協力しようと思った点
②応募数446作品の20作品に選ばれたので、万一賞に選ばれて不在なら後悔するだろうなと考えた点。
③神社仏閣を保存するのが主催者の目的なので、会場の梨木神社を見てインスピレーションを得ておくのも悪くないと思った点。
というわけで、新幹線の切符を予約しました。
久し振りの日帰り旅行でした
東京からは新幹線に乗り、いつもの小説模写と執筆を済ませると、ステーキ丼弁当を広げます。焼き野菜は前日作りステーキは今朝焼きました。ステーキソースは玉ねぎソース、これも作りました。最近、イベント参加の度にこの弁当を作っています。
京都に到着。「水深800メートルのシューベルト」を書いていたらあっという間に着きました。
会場の梨木神社には丸太町から御所を横切りって行きました。広々として澄み切った空気が気持ち良かったです。ただし、砂利道なので急ぐと足を取られます。
で、梨木神社に到着です。神社の敷地付近では、文学作品の出店もありました。
境内にはコーヒー屋さんもありました。
表彰式まで、コーヒーと栗饅頭を頂きながら、執筆です。noteさんの企画「いい歯のために」に向けた執筆です。少しでも書いておかないと後が大変、今日帰ったら執筆できる自信がないので頑張りました。コーヒーは酸味がやや強い系で、すっきりした味わいでした。
そして表彰式が始まりました。
会場はこんな感じです。
残念ながら賞は頂けませんでしたが、審査員の先生方の講評の中に、選考過程や方法、受賞に至ったポイントが入っていて、参考になりました。
印象に残ったものを列記します。
①(佳作受賞者へ)800字(今回の字数制限)という厳しい制約の中で「広さ」を感じた。音感が良かった。
②多くの作品が「ザ・京都」を出してきた。(受賞作品は)その中でもひねっていた。
③応募作448作品が下読みで38作品に絞られ、審査員の三名の先生が読んで20作の最終候補、受賞作を決めた。しかし、絞る前の作品も見ておきたくて全作品「一行目だけ」読んだ。
④特定の場所をノルマっぽく出している人が多かった。
⑤いい作品だったが、別の作品と競合した。
参考になったのは、こういったお話でした。あまり有名観光地を義務の様に出さず、一行目からエンジン全開で書き、他と差をつけるよう意識を持って行ったらいいのかもしれません。
さいごに
もしかしたら、受賞あるかもと思って、京都に行きましたが、手ぶらで帰る事になったのは残念でした。ただ、受賞作品の朗読を聞いていて、「やっぱり上手いなあ」と思い、その時、自分の作品も提出前に朗読してみるのが大切だと気づきました。つい誤字脱字、構成の確認を黙読で済ませていると、リズムの良しあしや語感を見落としている事があるかも。これも収穫でした。今回、ちょっと悔しい思いはしましたが、学びがいくつもあった事で次回につなげられる旅だったという事にしておきます。
帰りにフリマの出店に寄ろうと思っていたら、閉店作業に入っていました。残念……。
受賞者の皆様、おめでとうございます。私も次回頑張ります。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。