「おいおい、メリンダはそういうのが得意ではないんだよ。お前は、いつもひねくれているな」
ゲイルさんはため息を漏らしながら言う。
「じゃあ、今度兄貴に課題でも手伝ってもらおうっと、春学期の宿題が溜まって、やる気が無くなっちまったんだよ」
「当面は間に合わんぞ。私もアシェル兄さんも遠くに行く」
急にゲイルさんは、厳しい顔になった。機密に関することを漏らしたという後悔だと思った。
「外洋に配置されるんですね、僕たち」
このレベルの話なら問題ないと思った僕が言うと、彼は頷いた。
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