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うにっき帳 vol.22|自分史編|ドレカツ丼(5)

はじめに

こんにちは。吉村うにうにです。「うにっき帳」のvol.22を掲載します。
「うにっき帳」は日記と銘打っていますが、①日記編 ②語彙増量編 ③自分史編の三部のいずれかを取り上げます。

今回は、自分史編「ドレカツ丼」の最終回です。これまでの作品はこちら。

では、よろしくお願いします。

尚、内容の文章は常体で描いております。
日付は自分史編の場合、メインの事件が起きた日を記載しています。

     二〇〇一年夏頃 ドレカツ丼(5)

 ところで、それを食べたほとんど全員が不味いという中で、一人だけ違った意見を持つ者がいた。水上君という男子だった。テニス部に所属し、勉強もできて、バンドのドラマーもしている、朗らかで感じ良い男子であった。彼は言った。

「俺は大丈夫だったよ。美味しいとまではいかないけど。だって普段、ご飯にマヨネーズかけて食べるもん」
 その時、あのたれはドレッシングだけでなく、マヨネーズをも混ぜたような感じに近い味だと確信した。なるほど、ドレッシングもマヨネーズも苦手な私には、絶対に受け付けられない味だが、それが好きで何にでもかけるという人には案外平気かもしれない。

 そういえば、他のみんなは不味いと言いながら、多くは完食していた。そのあたりが、ドレッシングやマヨネーズへの許容度によって変わるのだと、またひとつ学びを得た。
 

 あれ以来、味噌カツをメニューで見た時には警戒心を抱くようになった。
                     (おわり)

さいごに

いかがだったでしょうか。ご飯にドレッシングやマヨネーズをかける人にとってはドレカツ丼も平気だったようです。私は、苦手ですが。こうして、人生において、何かに惹かれたり、何かを避けたりするようになるのでしょうね。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

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