「どうも、難しい年頃でね、すまないな。ジョー、あちらで遊んできなさい」
ゲイルさんは、バスケットボールが転がっているあたりを指した。
ジョーは、難しいと言われたのが気に入らなかったのか、今度は頬を膨らませいた。やがて、背中を向け、フェンスの方に向かって肩を揺すって歩いて行った。
彼がフェンスにもたれてガムを膨らませるのを見て、メリンダはゲイルさんに言った。
「ゲイルさん、駄目だよ。本人の前であんな言い方をしたら」
彼はそう言われて苦笑いを浮かべた。
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