水深800メートルのシューベルト|第767話 3 吉村うにうに 2023年12月22日 16:00 「よし、バンドはしっかりと固定するように」 もう黙って見ていられなくなった教官は、時計を見て急かすように言った。僕らは、横向きになったダカーリの下に担架を押し込み、彼を仰向けに寝かせ、上半身から順に、バンドで固定した。「ハハ、ミノムシバッグワームみたいんだな。今ならこうしても抵抗できまい」 フェルマンがからかって、腋をつついたが、教官の鋭い視線に気づくと、すぐにやめた。「では、搬送します」 前にいた男がそう言い、後ろにいた僕と二人で運ぶことになった。 第766話へ戻る 第768話へつづく 第1話に戻る ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #小説 #連載小説 #長編小説 #連載長編小説 #潜水艦 #アメリカ海軍 3