水深800メートルのシューベルト|第954話 11 吉村うにうに 2024年6月26日 17:40 「そんな事はわかっているさ、メリンダも。だから、あっちから一緒に暮らせないと前言を翻してきたんだ、多分な。でも、心の奥底では君を求めている」 ゲイルさんは、真面目な顔をして、僕の肩に手を置いた。「僕はこれで良かったんでしょうか?」 そう言ってから、人に同意を求めているだけだと気づき、すぐに訂正した。「いや、これは自分で決めなきゃいけない事でした」「わかってきたじゃないか、アシェル」 彼は僕の肩にある白い花びらを摘まむと、風に乗せた。 第953話へ戻る 第955話へつづく 第1話に戻る ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #小説 #連載小説 #長編小説 #連載長編小説 #潜水艦 #アメリカ海軍 11