外に足を踏みだした途端、めまいがやってきた。そこで、車の屋根にもたれかかるようにしてやり過ごそうとした。
「どうだ? こいつ、使えそうか」
「いや、悪酔いしているから少し休ませた方が……」
メイソンとブライアントの声が頭の中で響き、ますます不快になった。
「銃をコイツから取り上げて、またバーナードにやらせるか?」
ブライアントの声がした。
「いや、このドジが急いで吹かすからバッドトリップを起こしたんだ。自業自得だ。このままアシェルにやらせよう。いい勉強になるだろ。どうせ、メインの強奪は俺とお前がやるんだから。コイツにも多少は仕事させないとな」
第400話へ戻る 第402話へつづく