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うにっき帳 vol.7 |語彙増量編|ガブル、ゲマインシャフトとゲゼルシャフト


はじめに

こんにちは。吉村うにうにです。「うにっき帳」のvol.7を掲載します。
「うにっき帳」は日記と銘打っていますが、①日記編 ②語彙増量編 ③自分史編の三部のいずれかを取り上げます。

今回は、二度目の語彙増量編です。前回の語彙増量編はこちらです。ぞっとしない、事大主義、意味を覚えていますが? 思い出してみてください。思い出そうとする頭の働きが、記憶力を強化するらしいです。

では、よろしくお願いします。

尚、本文は常体で書いております。

     二〇二四年十二月十五日

④ガブル 波が荒くて船が激しく揺れる様子を指す。フィリップ・K・デックスの「火星のタイムスリップ」に出てきたが、この小説では違う意味にも使われているようでよくわからない。小説では「何度もガブルした」と表現されている。
例文:船が突然の波にガブルした。

⑤ゲマインシャフトとゲゼルシャフト 前者が血縁関係からくる組織のようで、構成員一人一人のために存在する組織、PTAなどもこれに入るらしい(本当か?)。後者は組織自体に目的があり、目的実現のために人材等の資源を集めている組織を指す。勿論、どの組織にもゲマインシャフトとゲゼルシャフトの両方の要素があってもおかしくはないという。この用語は使い慣れていないので、どっちがどっちだったっけと混乱する。使いこなせる自信はない。

   ゲマインシャフトとゲゼルシャフトについて、追記
 プロ野球のドラフト会議で指名された高校生や大学生が、指名してきた球団に行くか、断って他の進路を選ぶかを、家族会議を開いて決めるという話を時々ニュースや週刊誌などで見る。ドラフト会議に指名され、入団すると億単位のお金が動くという。特に、ドラフトの逆指名という、選手から行きたい球団を指名することができる制度がかつてあった頃には、入団を決めかねている選手だけでなく、その親族の会社にも数十億円の融資や援助が行われたという。入団前の現金の授受は禁止されており、入団後も契約金や年俸に上限はあるはずだが、本人に渡らなければ良いという理屈らしい。一見、親族が本人の進路相談に乗るだけでなく、家族会議まで開くというのは、職業の選択に容喙している事を示唆している。
 これは、親族集団が個々の幸福を願うゲマインシャフトから、組織として目的を持って動くというゲゼルシャフト化しているとは言えないだろうか? ある野球選手は入団を決めたのに、泣きそうな顔をしていた。金の力が家族をゲゼルシャフトに変えてしまい、選手の人生を狂わせた例を目の当たりにしたような気がする。

さいごに

単語三つだけを取り上げてみました。いかがだったでしょうか。今回は小説というより社会学から拾ってきた語彙もあるので、馴染みのない方にはきつかったかもしれません。ただ、ゲマインシャフトとゲゼルシャフトというフィルターを通して、組織を見ると、組織と個人はどう関係すべきかを感がるいい機会になるような気がします。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

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