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水深800メートルのシューベルト|第738話

「そんなんじゃないよ。罰でトレーニングさせられていたんだ。あの子も一緒に」
 僕はぶっきら棒に言った。


「その割にはのんびり走ってたな。知っているよ。射撃場での騒ぎだろ? あの時の罰で自由時間没収ってか? よくあの程度で済んだな」
 いつの間には、彼は僕のベッド脇に顔を出していた。
「あの程度って。ジャムを直したくらいで……」
 教官に除隊を言い渡されたこと思い出すと、反抗心が湧いて出てくるのを感じた。


「アシェルは軍隊がどういう所かわかっていないな。だからやらかしたことの重大性も理解していないんだ」
 彼は非難するように言った。


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