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水深800メートルのシューベルト|第499話
カフェテリアでの一角で、ブライアントやバーナードと一緒にランチをしていたが、話題はいつもそれだった。メイソンが学校に来ていた頃は、もっと大勢の仲間がいたのだが、彼がいないとみんなバラバラになり、僕らのチームはまとまりが亡くなったように思えた。
「メイソンは何をしているんだ。刑務所じゃないんだろう?」
バーナードが退屈に耐えられないといった調子で、ブライアントに尋ねた。
「南の道路で清掃仕事をしているらしい。二か月もやれば、保護観察も解除されるんじゃあないか?」
ブライアントは気の抜けたような声で言った。教室で見たことのある女の子たちが、こちらを見て顔をしかめ、通り過ぎようとした。