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雨雲鬼|爪毛の挑戦状からはちょっと離れますが
雨の少ないところに雨雲を届ける、僕と雨雲クーちゃんはそんな「ウーバークラウド」のメンバー。
今日は、クーちゃんには雨ではなく節分の鬼役をして欲しいとの依頼で、幼稚園に向かった。
「鬼は外、福は内」
子供たちは、頭にツノのオブジェ、お尻に虎柄の布を巻いている雨雲に豆を投げる。僕は、クーちゃんをリードで繋いで、一緒に走り回った。
ふと砂場を見ると、女の子が一人ぼっちで穴を掘っている。僕は声をかけた。
「ねえ、みんなで豆まきしようよ」
「やらない」
クーちゃんは女の子の頭に突然雨を降らせた。
「キャー、冷たい」
「クーちゃん、悪戯は駄目」
制止も聞かず、雨雲は女の子を追いかける。その先には五六人の男の子。
「鬼が小百合ちゃんをイジメてる。鬼は外!」
そう言って、クーちゃんに豆を投げつけてきたので、僕は雨雲と一緒に園外に退散した。
フェンスから内を覗くと、女の子は男の子たちに囲まれてキャアキャアと楽しそうにしていた。
~~編集後記~~
久しぶりの雨雲クーちゃんシリーズです。このお話のアイデアは、完全にめろでぃーさんの記事に負っています。こちらです。
めろでぃーさんのお子さんの作った鬼のお面が可愛くて、「クーちゃんぽい」と思っていて、めろでぃーさんにコメントのやり取りをしているうちに「そうだ、クーちゃんに豆まきの仕事をしてもらおう」と浮かびました。めろでぃーさん、ありがとうございます。本当に「我が家の豆まきの」記事の写真では可愛くてセンスのあるお面の画像が出てきます、特に右側!(どっちも可愛いですけど)。
クーちゃん、あんまり雨不足に雨を降らしていないようですが、本当はちゃんと雨も降らしているのですよ。今度、そんなお話も書きますね。
よろしくお願いします。