水深800メートルのシューベルト|第369話 8 吉村うにうに 2022年11月19日 22:41 「アシェル、会計士になるために大学へ行くんでしょ? それだったら……」(と、お婆ちゃんは言った。)「わかってるよ」「お婆ちゃんは、アシェルのことを愛しているから言うのよ。だから、あまり悪い友だちとは……」「わかっているって。もう眠いから……、疲れているんだ、おやすみ」 笑みを崩さないように自分を保って、部屋に入り、後ろ手でドアを閉めた。 ふうと息をつくと、「ああ、もう!」と叫びだしたい気分になったが、一人になってもわざとにこにこと笑ってやり過ごした。 第368話へ戻る 第370話へつづく ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #小説 #連載小説 #長編小説 #連載長編小説 #潜水艦 8