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水深800メートルのシューベルト|第744話

僕らはバスに大勢詰め込まれてこの湖までやって来た。バスは次から次へと到着していた。大勢の訓練生、全員が八週間辞めずにいられるとは限らないが、きっと大半は海軍に何年も残るのだろう。だから、自分一人がいてもいなくてもいい。数合わせのためだけにいる軍人は、彼女の言うブルシットジョブとは違うのだろうか?


 頭の中でグルグルと考えを巡らせていると、下からエウヘニオのいびきが聞こえてきた。さっきまで興奮していたのにもう眠っているのが不思議だった。 


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