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うにっき帳 vol.51 |語彙増量編|はぐくむ、酣、慨嘆
はじめに
こんにちは。吉村うにうにです。「うにっき帳」のvol.51を掲載します。
「うにっき帳」は日記と銘打っていますが、①日記編 ②語彙増量編 ③自分史編の三部のいずれかを取り上げます。
今回は、語彙増量編です。前回の語彙増量編はこちらです。「しかめ面」と「しかつめらしく」を区別できますか? しかめ面が不機嫌で、しかつめらしくが真面目ですよ。 読んでいない方や、自信のない方はこちらの記事を見てみて下さい。
では、よろしくお願いします。
尚、本文は常体で書いております。日付は、原稿を下書きした日です。
二〇二四年十二月二十七日
⑭はぐくむ 養い育てる。大事に守って発展させる。知ってはいたが、使った事のない語句である。「ボヴァリー夫人」で、行間に夢想をはぐくんでは、膝の上に(本を)落としてしまうのだった。というくだりがあった。夢想をはぐくむとはしっくりこなかったが、発展させるという意味合いなのだろう。
例文:さっき、散歩しながら小説の構想をはぐくんでいた。
⑮酣 「たけなわ」と読み、物事のまっ盛りを指す。宴もたけなわですが、とはよく使われるが、他ではほとんど見た事がない。松本清張の短編で、秋も酣の頃、という表現があった。この使い方は知らなかった。
例文:歳も酣の猫が、噛みついてきた。(いくつだろう?)
二〇二五年一月十六日
⑯慨嘆 「がいたん」と読む。うれいなげく、憤り嘆くこと。文字通り、怒りと嘆きの感情が入り混じっている印象。この複合した気持ちを一言で表せられるのが良い。「実存主義」の解説で、サルトルがこのような状況に陥ったという文で出てきた。
例文:委員会のやる気のなさに、私は慨嘆の意を示した。
さいごに
今回も単語三つだけを取り上げてみました。いかがだったでしょうか。慨嘆なんてカッコいい響きじゃありませんか? 勿論、好みはあるでしょうが。私はどこかで使ってみたいと思いました。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。