メイソンがいないと、バーナードもブライアントも緊張感がなく、つまらなさそうだったが、僕は、この平穏な雰囲気に心地良さを感じていた。
「メイソンは一体どこで社会奉仕をしているんだ?」
バーナードは、何かを思いついたように、ブライアントに尋ねた。
「ほら、ポジ―チューブ(水中トンネル)だよ。ウェブスターチューブの一本向こうにある道路だ。そこで清掃している」
「見に行こうぜ。頑張れって応援したり、手伝ったりしてやろうよ。奉仕機関が短くなるかもよ。それでさ……」
ブライアントはコークを飲みながら、馬鹿にしたような目つきで見た。
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