「アハハ、あいつ、ばねのおもちゃみたいに跳んだぜ」
(メイソンの言葉と共に)斜め後ろから、複数の嘲るような声が聞こえてきた。
教室にいたほとんどの生徒が、のろのろと立ち上がっていたが、メイソンたちのグループは座ったままだった。横目でバーナードをちらっと見ると、彼はミドルスクールの時のように腰を浮かそうとしていたが、そこのメンバーが誰一人立たなかったせいか、すぐに尻を椅子に戻した。
「そこの君たち、立つんだ」
背が高く、がっしりとした体の男の先生が教室にやって来て、メイソンを睨んだ。
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