保健室の先生ってなに??
「将来の夢は何?」と、学生の時にバイト先の個別塾の子どもに聞かれた。それに対してわたしは「保健室の先生」だよ。と答えた。その子どもから返ってきた一言。
「ヒマそうだね」
正直、なにも反論できなかった。だって、子どもの頃元気すぎて保健室の世話になったことがほとんどなかったわたしは、学生のときに保健室の先生が毎日なにをしているのかなんてまだ知らない。
実際に保健室の先生として働くようになってか久しぶりに会った友だちに聞かれたこと。
「保健室の先生ってなにしてるの??」
これまたなんとも答えにくい質問だと思った。色々ありすぎて短い言葉では収まらないからだ。傷に絆創膏を貼って、熱を測って、身長測って、悩み事聞いて・・・そんなもんじゃ無い。もっともっと、説明のしようがない仕事、役割がたくさんある。だから、わたしは今もこの仕事の説明には困ってしまう。
保健室の先生のことを「養護教諭」ということを知らない人もいるのではないだろうか?実際、わたし自身、「保健室の先生になろう」と決めて、保健室の先生とは何者なのかということを調べるまで知らなかった。保護者に電話をする時に、「養護教諭の・・・」と名乗って伝わるのだろうか・・・?と、相手を疑ってしまっている。
養護教諭は(学校教育法第37条第11項)で「児童の養護を司る」と規定されている。・・・「養護?」ヨウゴッテナンデスカ???
「養護」とは、「養育」し、「保護」すること。子どもの健康を保護し、成長を助けること。などなど・・・
調べてみると色々書いてあますが、「世話をすること」と、「教育すること」という意味が含まれているようです。
似たような言葉に「看護」がありますが、看護は「(病気やケガの状態から)健康を取り戻し、質の高い生活ができることを目的とした支援」という意味がある。もともと健康を損ねた人への支援ということなので、その辺りが「養護」とは異なっていると思ってる。
たまに、保健室を「病院」、養護教諭を「看護師」と勘違いしている人がいまるけど、保健室はあくまでも保健室であり、教育現場である。養護教諭は看護師ではなく「教諭」である。そのことをわたしは普段から意識するようにしています。だから、手当て一つにしてもその時間が「学習の時間」になるような関わり方を考えるようにしている。
結局、「保健室の先生」、「養護教諭」をうまく説明することはできなかった・・・。
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