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アークティック・モンキーズはなぜすごいのか!?シリーズ⑦<2018年宇宙の旅6thアルバム『トランキュイリティ・ベース・ホテル・アンド・カジノ』>
リリース年は2018年。『AM』をリリースした2013年以上にロック・バンドにとっては辛い時代だった。ヤング・サグやフューチャー、フランク・オーシャン、ケンドリック・ラマーなど挙げればキリがないほどにラップ・ミュージックとR&Bの時代だった。そんな中、あのアークティック・モンキーズがアルバムをリリースするというニュース。前作から5年というアークティック・モンキーズ史上最長のブランクを経ての新作だ。『AM』にて見事に時代を反映させたサウンドにアップデートした作品を繰り出したアー
アークティック・モンキーズはなぜすごいのか!?シリーズ⑤<太陽いっぱいに浴びた4thアルバム『サック・イット・アンド・シー』>
リリース年は2011年。本作がリリースされる前、アークティック・モンキーズは先行曲として"ブリック・バイ・ブリック"を、その次に"ドント・シット・ダウン・コーズ・アイヴ・ムーヴド・ユア・チェアー"を公開した。 この2曲はファンを大きく動揺させた。「前作の延長線かつ更にわけがわからなくなっている!?」といった印象を与えたのだ。筆者自身"ブリック・バイ・ブリック"を聴いたときは「ジェットみたいだな。。。アクモン次はこれか。。。?」と動揺した1人だ。しかもボーカルをとっているのは
アークティック・モンキーズはなぜすごいのか!?シリーズ③<悪夢さえ楽しんでみせる2ndアルバム『フェイバリット・ワースト・ナイトメア』>
アークティック・モンキーズの2ndアルバム『フェイバリット・ワースト・ナイトメア』。なんとも不思議なタイトルと感じるだろう。筆者自身、当時は「何これ?」と考えすらしなかった。今になってみればその真意がわかる。まずはそこからときほぐしていきたい。 リリース年は2007年。1stアルバムの翌年だ。アークティック・モンキーズは1stアルバムの成功によりUKでNo.1のバンドとなった。そしてそれによる期待は当然の如くどんどん膨れ上がっていった。「次は何をするのか!」でファン、批評家
アークティック・モンキーズはなぜすごいのか!?シリーズ②:<土曜の夜から日曜の朝までを描いた傑作1stアルバム『ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット』>
ここからは各論に入っていこうと思う。大まかな総論は最後にし、曲の魅力がどこにあるのか個別で解説していきたい。重要曲と思うものを主観で選別した。これがみなさんのアークティック・モンキーズに触れる最初の入り口となれば幸いだ。 1.The View From The Afternoon 完璧なオープニング。ヴァースが始まると冒頭の重い歪みは途端になくなり、軽やかなギター・リフに乗ってアレックス・ターナーが歌い出す。「期待はいつだって君をわくわくさせる/夕方のエンターテイメントに
アークティック・モンキーズはなぜすごいのか!?シリーズ①<プロローグ:アークティック・モンキーズはどういうバンドなのか>
アークティック・モンキーズは2005年10月に1stシングルをリリースしてデビューしたバンドだ。このバンドを全く知らない人のために簡単な紹介から始めようと思う。 アークティック・モンキーズは10代でデビューしたイギリスはシェフィールド出身の4人組のバンド。ボーカル、ギター、ベース、ドラムというオーセンティックな編成のバンドである。ギター・サウンドに乗せてヒップホップの影響下のフロウを活かしたボーカルで唯一無二のバンドとして有名になった。トップ画像はデビュー当初のものだが、再