第9位 森林放牧
牛の大量生産のためにめっちゃ森が焼き払われたり(例えばアマゾンの伐採の勢いはすごい涙)、温室効果ガスやら水やら環境負荷がかかってる、というのは有名な話になってきましたが(のか?)、それをマイルドにしてくれる希望の星、ともいえるのがこの林間放牧、というやつ。
平たくいうと、僕らがイメージするようないわゆる「ザ・牧場」ってかんじの牧場をつくるのではなく、生態系をのこしたままその中に牛を放つ、ということをやるみたい。
なんなら果樹とか植えちゃったりなんかして、そっちでも収入を得つつ、牛のうんこが肥料になり、牛さん日陰で風をよけて元気に育つ、ってことができるとのこと。ナッツ、きのこ、メープルなんかもやれて、複数の時間軸で収入を得られるような設計もできるみたい。もちろん高度で手もかかって大変なんだろうけど。
農業や畜産に伴う温室効果ガスの排出って、土壌が露出した畑の状態にして土壌が乾燥することや、農薬なんかで微生物がしんじゃうことによって炭素が放出されることもでかいみたいで、この林間放牧とか有機農法とかはその土壌微生物をうまく保つやり方みたいです。
鹿児島県って牛の生産日本一なわけだから、牛を通して日本一環境負荷をかけてるってことでもある。いち早くこの方法取り入れて、環境負荷をさげつつ美味しい肉を食べれるようなブランディングの方向にもってけないかなー。
世界では肉食を減らす方向でうごいていて(国連の報告書もでてる)ゆくゆくそうなってくるので、環境意識の高めの人が買ってくれるような売り方を、日本の農家さんたちの食いぶちを、今からデザインしてゆけたらいいなーなんて。