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講義レポート「Cultivate the heart -心に響く人生を- 」

ご無沙汰しております。生命科学科3年小林瑞季です。昨年からこのプロジェクトのnote担当をしています。私たち明治大学かわさきワインプロジェクトは、新たな学生を迎え、2年目に突入しています。

さて、少しずつ秋の訪れを感じる季節になってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。1つ前の記事では、同じく3年生の千葉くんが、今年度の活動報告を行ってくれましたが、さらなる報告に移る前に、少しだけ、昨年度の活動報告をさせてください。


2023年10月14日。初年度のかわさきワインプロジェクト5回目の講義は、新潟県上越市で創立134年の歴史をもつ岩の原葡萄園の和田弦己技師長をゲストスピーカーとしてお迎えしました。

エネルギッシュな和田さんが紡ぐ言葉に隠された、人生を彩るヒントがたくさんの講義。

必読です!

和田さんが昨年ジャパンタイムスの取材を受けた時の一コマ


岡山県の農家に生まれた和田さん。
大学では果樹園芸学を学び、その後食品会社に就職されます。入社後、初めて配属されたのはパスタソース工場。自身の希望と大きく異なりながらも、日々懸命に、目の前の仕事と向き合い続けます。

すると数年後、希望部署であった果実原料調達部北米チームに配属されます。順調に自身の夢を叶えていく和田さんでしたが、ここで大きな壁にぶつかります。

それは、現地で原料となる果実を口にした時のこと。和田さんは、加工後の果物より、生の果実の方が美味しいことに気が付きます。

これが本当に自分のやりたいものづくりなのか。

葛藤するなか、出張で訪れたチリで、ワインと出会います。

ブドウのみを原料として、品種・産地・生産年、すべてが価値になるワイン。

これこそが、自身が追い求めていた「果実が生きるものづくり」だと、和田さんは確信しました。

その後、サントリーワインインターナショナルに転職されると、山梨県にある登美の丘ワイナリーの栽培管理を任されます。

休日は農家研修へ出向き、隙間時間ではワイン英語専門書を読む日々。

「仕事は相手の期待の120%」

そんな和田さんの姿勢は、自身のさらなる飛躍を生み出し、2022年、現在の岩の原葡萄園技師長に就任されます。

「自分が一生懸命になれば、他の一生懸命な人を惹き寄せる。
人とのつながりが成長を加速させてくれる。
一歩そとへ出てみる、会う人、住む場所を変えてみる。」

和田さんは語ります。

この言葉を聞いて、私は本プロジェクトに参加した当初のことを思い出しました。

残りの大学生活で何かチャレンジしたい、成し遂げたい。

そう思っていた大学1年生の3月に、本プロジェクト参加者募集のメールが届きました。

これしかない。

そう思った私は、すぐさま参加希望のメールを送りました。

プロジェクトに関わっていくなかで、
同じ目標に向かって切磋琢磨する同世代の仲間や、支えてくださる大人の方々と出会うことができました。

勇気を出して踏み出したその一歩によって、かけがえのない出会いと経験を得ることができ、これらは、私の人生を輝かせる大きな要因となりました。

「他人からどう見られるかではなく、自分がどうありたいか。」

あの日。
和田さんが、本当にやりたいのは、果実が生きるものづくりだと気が付かなかったら。

自分自身の声に耳を傾けていなかったら。

今の生き生きと活躍する和田さんの姿はなかったかもしれません。


現在、大学3年生。
挑戦し続け、自分自身との対話を怠らない。

そんな私でありたい。そして、残りの人生を彩っていきたいと思いました。

これからもこのプロジェクトを通じ、様々な挑戦を私たちなりに続け、日々精進していきます。

プロジェクトの仲間たちと。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします!


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