ノーベル賞とイグノーベル賞、誇るべきはどっち?
Wikipediaは好奇心が強い人や雑学を調べるのが好きな人にとっては猫にマタタビみたいなもので、いちどリンクの連鎖にはまり込んでしまうと、なかなか抜け出すことができなくなってしまいます。
ノーベル賞の歴代受賞者やその研究内容を昔から調べていくと、それ自体が現代科学の発展史として使えるようになっています。
ノーベル生理学・医学賞も初回から100年以上の歴史を誇りますが、中には「ロボトミー手術」の開発者が受賞していたりして、闇の深さを感じます。
受賞ジャンルや受賞者の選定に少なからず”政治”や”ビジネス”が関わるとされる本家ノーベル賞と比べると、イグノーベル賞はユーモアとブラックジョークたっぷりで、微笑ましくなります。この分野で日本からの受賞ジャンルが多いのは、それだけ多くの人が科学に対する幅広い好奇心を持っており、なおかつ科学的思考の基本素地ができていることを示しており、ノーベル賞受賞よりも誇っていいと私は思います。
お隣の韓国では官民あげてノーベル賞獲得に血なまこになるあまり、これから受賞する人の銅像が立つ予定の台座が学校(進学校で韓国内でも非常に有名らしいです)に建てられています。気持ちは分からないでもないですが、韓国からイグノーベル賞受賞者が大挙して出てくることはしばらくなさそうですね。