50kmってフルマラソンより距離長くない??
以前も書きましたが私は葉山に来てからトレイルランニングを始めました。
以前の私は会社のイベントの駅伝大会で10kmを走ったのが最長でした。
トレイルランニングを始めてから直ぐに「レースにでてみないか?」と私の師匠から誘われたのですが、私は気軽な感じで「いいですね~」と回答したところ、よくよく話を聞けば距離は50km…しかも山の中ですからもちろんアップダウンも激しいし、そもそもフルマラソンより距離長いではないですか。
さすがに不安になりました。
練習としてbeach葉山のプログラムにある、横須賀から葉山までのコース20kmに参加。
走り切れるか不安でしたがどうにか完走!最長記録を更新しました。
それが2018年の5月です。
参加するレースは毎年秋に開催しているプロトレイルランナーの石川弘樹さんがプロデュースする斑尾高原トレイルランニングレースのロングコース50km。
秋まで時間があまりありません。
毎週少しずつ走り、ジムでも下半身の筋力トレーニングも入れて準備してました。
本コースの試走
8月に私の師匠が本コースの試走に連れて行ってくれました。
前半の部分だけですがとても良い経験になりました。
最初は気持ち良く快調に走れて、他経験者のメンバーにもついて行く事が出来たのですが15km地点から体に異変が。
体に全く力は入らなくなってしまいました。
足一歩だすのもしんどい。
低血糖状態(ハンガーノック)になってしまったのです。
原因は糖分の補給を上手くできてなかったのです。
本番に前にこのような経験ができて本当に良かったと思いました。
トレイルランニングと言ってもただ走るだけではなく、行動食をどのくらい持って行くのか、またそのタイミング、水分をどのくら取るのか、エイドステーションでのどの様に休憩、補給をするか、登りや下りの走り方の違いと色々と準備や技術、戦略が必要になります。
そこがまた面白いところであって、走力だけでは走り切れない場合もあります。
おじさんに人気があるのもそのあたりですかね笑。
良い経験ができ、残るはレース当日までの準備をどのようにしていくか。
レース2週間前からは少しずつ練習量を抑えていきながら、疲れを残さないようにしていきました。
いよいよレース
当日は緊張感もなくわくわくしながらスタートラインへ。
天気も恵まれて良かったです。
スタートしてからは先は長いと言い聞かせながらあまり心拍を上げないように注意してました。
スタートから10km地点で事件が起きます。
なんとスズメバチの襲撃にあいました。
ランナーたちが立ち往生しており、走り出すタイミングをうかがってましたがそこで一人が「屈んで前進すれば大丈夫」だと。
その言葉を信じ私含めた数名が前に進みだしました。
そこで私が見たものはスズメバチがフォーメンションを組んで待ち構えている状態。
屈んで進んでいましたが私の前の方のお尻にスズメバチが5匹ほどが攻撃してきました。
私はびっくりして立ち上がり、そのまま全力疾走しましたが私もお尻をチクリと刺されてしまいました。
私の前の方だけが、なぜ多くのスズメバチに攻撃されたかと言うとウェアが黒色でした。
スズメバチは天敵である熊の毛の色(黒色)だと認識して本能的に襲ってくると言う説があります。
それが正しい説なのかはまだはっきりしていないようです。
出鼻を挫かれましたが刺された仲間と用意していたポイズンリムーバーで刺されたところ応急処置をしました。
これをやっておくとその後の腫れ方が違うので蜂が出る可能性ある所では必携品ですね。
私も生まれて初めて蜂にさされたので動揺してましたが、蜂のエキスを注入されたと思い込み前に進みました。
途中膝が痛くなったりする事もありましたが走り続けているとその痛みも消えてきます。
目標を7時間半と設定していたのですが、結果7時間56分。
後半は斑尾高原の大自然の中を気持ちよく走る事ができました。
数か月の準備で50kmのトレイルレースに完走できたのはbeach葉山のスタッフの方含め色々な方のサポートがあったからだと思います。
40歳半ば過ぎても新たな自分を発見できた事は、私の今後の人生にも大きく影響する出来事でした。
何事もはじめるには遅い事ってないのですね。
今後の人生にどんなチャレンジがあるのかわくわくしてます。