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ふと、学生時代を振り返ってみる

徒然なるままに、ふと学生時代を思い返してみる。
小中のころはそれなりに勉強ができたほうだった。
何なら女子受けもよく我ながらモテていた部類に入るだろう。
塾にも行かせてもらえていたおかげか、第一志望の高校にも入れ一安心。

と思っていたが、世界は広かった。
高校は自分よりも全然勉強できる人はいるし、運動だってよくて真ん中位。
私が行っていた高校は男子校の進学校で、入学前はどうせ勉強だけの人ばっかだろうと思っていたので度肝を抜かれた。

なんて世界は広いのだろうか、いや、自分が井の中の蛙なだけだった。
高校に入って一安心と思っていたのもつかの間、今まで以上に勉強をしないと追いつけなくなってしまった。

そんなことも長くは続かず、みんなからだんだん離されていき落ちぶれていった。しかし小中で培われてきた「俺はできるんだ」という謎のプライドが自分を固め、見事なプライドが高い人間になっていた。
そして、学内カースト上位のような勉強ができてノリがいいやつにはついていけず、なんとなくめんどくさいやつになっていった。

ある日、学内でもトップレベルに成績が悪く問題児扱いされていたやつがいつの間にか友達になっていた。頭が悪い同士補習などで会う機会があったりクラスが同じだったからだろう。
そいつは不思議な奴で、同級生の中ではトップレベルで人気があった。とてもノリがいいのだ。そして、相手がどんな奴だろうと周りの評価に流されず自分の価値観で相手を見てくれる奴だった。
だからこそ、当時落ちぶれていた自分とも声をかけてくれたのだろう。
(と思っていたが、面白いやつだと感じたかららしい)

初めは、周りの人間とは俺は違う、と変なプライドを持っていたのでなかなかノリにはついていけなかった。
しかしそんなことがどうでもいいと感じるほど毎日が楽しくなっていった。

次第に、気取ったプライドは消え去り、心の底から笑えるようになっていった。

私が変わるきっかけをそいつがくれた。
おそらく出会わなければ今もあのままだったかもしれない。
人との出会いは新しい価値観を与えてくれるんだと思った。
変なプライドなんて持っていたって仕方がない。大切なことを見逃してしまうところだった。

そこからというもの、人と話すことが好きになっていった。
新しいもの、新しい価値観に触れることが生きがいになっていった。

そして昔からかっこいいと思ってあこがれていたホテルマンになった。

たくさんのお客さんとの出会い、毎日が新鮮で天職だと感じた。

今も変わらず人との出会いを大切に生きている。
変化を恐れない。
なぜならその先に新しい自分と、楽しみが待っているのを知っているから。

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