知ってる人の中の知らない人(200612)
なんだか気が滅入ってしまい、文字が書けず読めなかった。
本が好きだけど、本が読めなくなることがよくある。
気づけばもう梅雨に入る。
今年はずいぶんと分かりやすい梅雨で、昨日までからっと晴れていたのに梅雨入りしたとたん雨が続いている。じめっとして纏わりつくような空気に、過去の記憶が思い起こされる。
傘を忘れて歩いた通学路、ランドセルの水滴で濡れる教室の床、窓ガラスをたたく雨の音。
さああああああ
急に降り始める雨の音が好き。あ、雨だなと思う。
行かなければいけない所がある日の雨は嫌い。
なにをしてもいい日の雨は好き。
叔母と長く話をした。私はずっと頑張っている叔母が好きだけれど遠く感じていた。話をしていくと、知らない叔母がたくさん出てくる。
ある方面では随分と活躍しているように思うのに、私なんてという叔母、まわりよりずっと劣っていたと言う叔母、努力家の叔母。
肩書のない、今の叔母が、とても好きだ。
外の雨が強くなっている。雨の日の読書は、何がいいかな。
SFか、ミステリーがいいな。読むのは窓際か、どこか広いカフェがいい。
最近はもっぱら過去についての本を読んでいるから、小説を読みたい。
ル・グウィンのエッセイを堪能したので、彼女の代表作の1つを読もう。
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