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自己愛にっき

今日はまあいっかができてる記念日


まあ例の如く、今日は喋りすぎたなと思う日
のはずだった
言うたら、テンション上がって変なノリしたり、ダル絡みしたり、変な発言しちゃったなってなる、気持ち悪い気分になる日

のはずだったんだけど
なんかそうならなかった

じゃあ思い出してみよ
帰り道、僕が何を見ていたのかを

暑くも寒くもない夜で、19:30を少し超えたところで、風はなくて、僕の体のどこも痛くなかった

僕は重くない鞄を持って駅までの道を歩いていた

目は、両脇の飲み屋をちらちらと捉えて、地面に置かれた縦長の板の「空気入れ使ってね」の文字が流れていく 自転車で競走する学生が遠ざかっていく 仕事終わりのスーツの人や若い女性が往来してる 飲み屋から「ありがとうございました」と若い男性が出てくる ふと、蚊取り線香の香りがした

「あー暑くもなく寒くもない夜だな」と思う
「蚊取り線香の香り、好きだな」と思う
「なんか、いい感じの気分だ」と思う
「みんなお疲れ様」と思う

でも、ふと「今日は余計なこと喋ったな」
が来た

いつも、この曜日の帰り道、ないしはその日の夜まで引きずることの多い思考が現れて、ぼんやり、今日もそんな「いつもの」を強化する、自分ではどうしようもない気分のレールに乗っちゃうんかなと、見てた

そしたら、「でもまあ、いっか」が来た
そいつは僕を攫いに来た

「いいんだよ」
「いいのかな」
「いいんだよ別に」

そういうやりとりを繰り返してたら
なんか、どうでもよくなった
鮮明に思い出さなきゃいけないことじゃない
忘れてもいい そんな気がする

そんで、思った
まあいっかって思える時は、
僕が僕じゃないものに
目を向けてる時なのかもと

僕が思い出して嫌な気分になるものは、
=僕で
つまりは人によって傷つけられた僕なので
その僕を見てる時、僕は耐えられないんだろうと 結局は自己愛が傷つけられてる時に、後悔するんだろうと

そんなことを思った




カレーを食べている時にまた僕はちょっと、
自分のことを話したくなって
「結局は、僕の自己愛が傷ついてるんだよな」
と言うと、
カレーの向こう側の人は
「そうやろな」
と言っていた



今日はまあいっかができない日

気づいたの遅かった
みんなに迷惑かけているかも
独りよがりだったかも
自分でなんとかしないと
ダサくて恥ずかしい

そんな感じ
自意識過剰になっている
こんな僕は嫌だになってる

自己愛傷つきそう
傷つきそうだからそれ避けようとしてる
必死に色々考えてる

僕が正しいと思うことと
集団の中で生きるってこと
どうにか折り合いつかんかな

折り合いつけよう
折り合いつけましょう

むしろ助けてもらいましょう
僕が正しいと思うものと
一緒に考えてみましょう

それがいい

考えすぎるとまた、変なふうになるから
一旦忘れましょう



今日は目が覚めたら
仕事に行きたくないなあと思った日

着替えて化粧してグラノーラ食べて
家を出て歩道橋歩いてても
やっぱり行きたくないなあ の日

こういう時でも元気に頑張ろうとすると
解離しちゃってよくないと学んだので
あんまり頑張らない 頑張らなくても仕事に行く ダサくて不完全な自分のまま仕事に行く

それをするのも課題
ダサい自分で職場に存在する
それが若い僕には相当難しいけど
でも少しずつできてる気もする

基本的に望ましい自分でいたい自分が優勢だ
望ましくない自分ではいたくない
そこを頑張る 少しずつ頑張る

望ましくない自分を認める


今日はまあいっかができない日

帰り道、理由のわからない変な嫌な感じに取り憑かれて、自分が自分の行為者ではないような足取り

まあいっかなど勿論できるわけもなく

好きな人とちょっと会って、何気ない話をしたのに頭はまあいっかできないことでいっぱいいっぱいで気持ち悪く、今日はこんなだったのよーという何気ない話のすぐあとに急に「うわあ、あ…」と呻いて頭を抱えて、「なんでいっつもこの曜日は気持ち悪いんだ…」「切り替えたい」と呟いて、呟いたらそのあとはちょっと安心して、その後また1人になって歩いた

「僕はこの道を自分の歩きたいように歩いているんだ」
「僕は僕の体をちゃんと動かせるんだ」
と言い聞かせて、点字ブロックの右や左をあえて移動して歩いてみたり、手をぐーぱーしてみたり、とりあえず体の面で自分を取り戻そう取り戻そうとしているうちに
「あ、自分という存在が揺らいでいるんだな」
と気づいて
「揺らいでいる自分は不安定でキモいが、それを認めている自分は、わりかし安定している」
とメタ認知して
そこで少しだけ安堵して、気持ち悪い感じが少し減ってきて でも明日の嫌なことが嫌で、明後日の楽しみだったはずのことも嫌で、見える範囲のもの全部が全部気持ち悪い感じで押し寄せてくるレベルではあった

でもちょっと、さっきよりは随分冷静になってきてたので

なんでいつもこの曜日は、帰り道こんなに気持ち悪いんだろう

って思えるところまできた

そして、自分ってものが揺らぐからだな、と
とりあえず安直な答えみたいなやつを
見えるところに置いといて それでまた少し安心して

「自分が揺らいでるからだ」
と口の中で呟いて、咀嚼して

自分が揺らいだらそりゃ気持ち悪いよな、って自分に寄り添ってみて

そしたらまたさらに、安心してきて

なんで今、自分が揺らいでるんだろう

とまで思えた

この頃にはもう結構冷静になっていて
寂しいとか気持ち悪いとか恥ずかしいとか、そういうさっきまで刃物を向けてきていた感情はかなり小さくなってきていて
息もちゃんと吸えていて、
自分が自分の体にちゃんとおさまっているような、普通の安心感を取り戻していた

そうやって、自分の体と心を取り戻して、普通の安心感が戻ってきたという体験によって

ああ、僕は自分で自分のことを安心させたんだなという、ちょっとした達成感も抱いた

ふう、と落ち着いて、もう一回好きな人に会って、「この曜日はなんでか気持ち悪いんだよ」と冷静さを取り戻した僕で、一通り、僕が、奪われた自己をどのように取り戻したのか、そしてなぜ僕の自己が揺らぐのかという問いについて、ずらりと語った

「その時は楽しいし、思い返しても楽しかったはずなんだよ」
「でも終わった後にフラッシュバックして、内容はなんであれ嫌になる…」

この疑問はちょっとしたテーマになりそうだね


今日は昨日のちょっとした傷つきを引きずって仕事に行く日

あーあ、昨日みたいな感じは、僕は勝手に傷ついてるだけだけど、だからこそキツい

午前に、こんな仕事あるぜって話になって

はーなるほど、そうかーってなって
傷つきから逃げたいのもあるし
人間関係が蓄積してくのって結構難しいな
嫌なことばっかり積み上がってる気がして
ああ何言ってるのか、わからないしもう

そういうのもアリなのかなー
ってぼんやりぼんやり思ってるらしい

音楽聴きながら現実忘れようとしても
昨日のしょーもない自分思い出して
つらいなーって音楽聞こえなくなってて
あー目が開かないなー

眠い…



人から影響を受ける君は嫌い
そんな風なことを言われた日の翌日

僕が人から影響受けない人間だったら
「お前は〇〇大学を目指せ」
って言われても無視して地元で就職して
今頃あなたと出逢ってないかもしれないのに
何を言ってるんだろーか

「〇〇大学目指せ」→〇〇大学目指す
「△△が合ってるよ」→△△目指す

そうやって生きてきた
そしてそんな僕ってヤダなーとか、
でもどうしようもないなーとか
だからこんなしょうもない自分を
自分しかわかってあげられないよなー
って
それなりに苦しんできたんだけど

前の旦那のお墓の前で、
前の旦那ごと愛しますって
誓ってくれたらなーって思うけど
めぞん一刻みたいにさ

そんなの、求めてるほうがおかしいのかも


今日はまあいっかができてるというよりかは、
満足してる日

落ち込むことも怒ることも、帰る頃には消化されてて

そういえば
朝も気持ちよく目が覚めて
皿も洗って
弁当詰めて
家でてきた

とか思い出せる

昼頃は、切り替えがうまくできなくて1時間半くらいモヤモヤしてて、切り替えがんばれ切り替えがんばれって水飲んだり、目をつぶってみたり、苦しかったけど

夕方にはすっかり気分よく
電車を待っている私

あーよかった

でもさっきまで、明日嫌だなあ
って思ってたのに そいつは今どこかに行って
今朝見た夢を思い出したりしてる

うん、気分がいいな
今日って日は
なんかうまく、自分の中にいろんな気持ちを
落ち着けられて、居場所を作ってあげられた
そんな日だ 素敵な日だ


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