海水浴holic

僕は海水浴にほとんど行ったことがない。

海が嫌いというわけではない。むしろ好きだ。

広大な海を眺めると、自分の抱えている悩みの大きさをちっさく感じることができ、胸がすっとする。波音を聴くことで、日々の喧騒で疲れた耳に安らぎが与えることができる。

今まで旅行などでいろいろな海を眺めてきた。能登半島の静かな凪いだ海、伊勢志摩の入り組んだ入江、室戸の青々とした黒潮の海(写真下)、志賀島から眺めた博多湾。どれ一つとして同じ表情を海は示さなかった。海に同じ表情はないのだ。


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お分かりの様に、僕は海に思い入れが強い。その割に、海に入ったことが少ない。

一体何故なのか。考え抜いた結果、原因が分かった。

海水浴のシーズンが短い。


海水浴のシーズンは本州では一般に6〜8月だろう。盆明けはクラゲが出るから海に入るなと親に教えられたが、そうなると1年の間に海水浴できる期間は2ヶ月程度かもしれない。

人の寿命を80年とすると、人は一生に160ヶ月分しか海水浴の機会に恵まれていない。

160ヶ月と聞くと多いと感じるかもしれないが、つまり人生の12分の1しか海水浴が楽しめるシーズンがないのだ。さらに雨天の日や、台風の日を除くとかなり減る。

日本は周囲を海で囲まれているにもかかわらず、1年のうち海に浸かることができるのは2ヶ月だけだ。そう考えると、海水浴シーズンの短さを恨めしく感じないだろうか。


結論としては

海水浴は行ける時に行っとくべし。

人生は有限だ。



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