彝族が作った伝説の花椒「金の太陽花椒」
辛いものが好き、食べ歩きを愛している方に本場の料理を食べるチャンスを提供する、四川省公認の四川料理の専門家・麻辣連盟総裁の中川正道です
こんにちは!
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彝族が作った青花椒「金の太陽花椒」とは?
あるスパイス会社から依頼を受け、四川省南部の涼山彝族自治州金陽県産の青花椒「金の太陽花椒」を日本で㏚するプロジェクトが始動しました。
成都の市場に行ったことある方なら知っているはず。金陽県産の青花椒は品質もよくコスパもよい。
もちろん重慶の江津産、四川省仁寿県の花椒もいいですが、金陽県産の一番の特徴は山岳地帯であること。
厳しい大自然で作られてた花椒なので、香りもしびれも抜群。また山岳地帯なので、虫が少なく農薬の問題もない。
こちらの商品、実は昨年たくさんの麻辣商品に使われたみたいです。そして、これから一般消費者にさらなるしびれを提供するこということで、近々販売開始です。
できることを楽しんでやる!
商品はおいしい&おもしろい。しかし、パッケージデザインがピン!とこない。そこで、キツキツのスケジュールの中、頼まれていないのにパッケージのリデザインを提案し、デザインすることにしました。
新しいコンセプトは地域の特性を活かした
「彝族が作った青花椒」
です。
彝族からのデザインを着想する
まずは情報収集。彝族は火と虎と縁が深い民族。
・火は火把節という彝族最大の火祭りが有名。
・そして、彝族は自身を虎の子孫と考えている。
ということが分かりました。そして、ラフデザインする。
案①がこちら
案②がこちら
必殺の彝族チェック!!
そういえば、留学時代の大学の先輩の旦那さんが彝族だったよな…と思い出し、10年ぶりに連絡をする。
無事に連絡が取れて、彝族の旦那さんにラフデザインとコンセプトを説明。
そこでわかったことは、彝族と虎の関係性はないということ。ネットの情報はやはり裏取りしないとダメですね…
ただ案②はすごい彝族。100%彝族です。彝族が見ても彝族です。
と評価してくれました。ということで、案②で進める。
イラストレーターを探す
ぼくはデザイナーですが、イラストは不得意。得意なのは「情報設計」と「加工と素材の配置」です。
なので、デザイナーを中国で探しつつ、Instagramでフラットデザインが得意なデザイナーを探す。
そこで、見つけたのがロシアのデザイナー Angelina。
こちらの意図を説明し、ディレクションするのは大変でしたが、度々の書き直しと要望に何度も答えてくれ、いい感じのイラストに仕上がりました!!
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次は金陽県公認をとる
デザインは固まった次はパッケージに「四川省金陽県公認」を入れたいよね!となり、交渉開始。
金陽県は涼山彝族自治州という四川省の中にある小さな県です。なので、まずは四川省商務局(貿易ビジネス)に話をして、金陽県商務局の方に連絡してもらう。
元々のキャッチコピーは「悪魔的なしびれ」だったので、悪魔の影を配置していたが政府的にこれはNG。悪魔をはずし、キャッチコピーは変更。
「青花椒」も入れてほしい!と要望きて、文言の全面的案見直し発生。
(※皆の思いを形にしながら、指摘を反映させてデザインを作り上げていく)
と一筋縄ではないかない、政府との交渉。ちなみにこの交渉はカカさんがやっています。
ECサイトの制作と㏚だけの仕事だけだが、交渉までしてしまっている。
プラスアルファの仕事ですが、カカさんが
「四川人として、貧困地域の花椒が売れるのはうれしいから交渉する!」
というので、もうお任せまくっています。
そして、昨日新たな問題が発生。
こちらの花椒は一旦青島へ輸送し、選別と品質検査を行っています。その際に金陽県の貿易量に加算されず、青島の貿易量になっていることが判明。これはいかがなものか…と金陽県政府から突っ込みが入る。
書類上の手続きでどうになかなりそうなので、貿易会社の社長に連絡して…とパッケージを新しくするという仕事が無限に広がっています。
さすが中国。一筋縄ではいかない国ですね。
果たして終わりは来るのだろか?と作業量と時間を報酬として、考えがちな日本人だとこういう状況をすごく嫌います。
しかし、商売をしている中国人って、こういう余計な仕事を未来の投資ととらえて(または楽しんで)、ガンガンやるんですよね。
ナポレオンヒルは、これを「プラスアルファの魔法」と呼んで成功の最大の秘訣と言っていました。
「金の太陽花椒」の販売は早くて7月からです。お楽しみに!!!
※2020年9月19日追記 金の太陽花椒、9月16日に発売開始しました!購入はこちら
https://item.rakuten.co.jp/spanion/green-sichuan-pepper/
四川料理研究部の立ち上げのお知らせ
四川料理を研究するコミュニティです。
毎月テーマを決めて、火鍋なら火鍋を研究したり、お店リストを作ったり、標準レシピをつくってみたり。
日本の四川料理をアップデートするような仕掛けを作ります。そのプロジェクトに企業や団体を巻き込んでいくので、様々なコラボを生み出します。
リアルなスーパーに商品が並んだり、ECショップで販売したりする。パッケージデザインからマーケティング、PRまで一気に体験できるようなことも興味あれば、一緒にやっていきたい。本作りもいいですね。
スキルマッチングすれば、仕事もどんどん依頼します。
さらに、四川フェスの企画作り、どうのように企業を巻き込んでいくか。東証一部上場企業から中国企業までゼロからコネクションを作り、協賛にいたるまでのストーリー作り。
ぼくが持っている情報やノウハウもどんどんシェアします。
募集開始まで今しばらくお待ちください!!
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【Webサイト】
世界一の四川料理サイト - おいしい四川
○四川料理の魅力と食文化を伝える
○現地の味を再現する本場のレシピ
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