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雫の提灯【奥入瀬 23/11/3】

皆さんこの漢字読めますか?

きっと読める人の方が多いと思いますが、
なんでコレで「ちょうちん」って読めるんだ?
と、不意に不思議に感じてしまいました。

日本語って難しいね…というのは本題ではなくて、


雫の提灯、美しくありませんか!?


奥入瀬渓流の流れを映し込んだ雫をぶら下げる苔の花…

イイ!

この前のなめこの時もそうでしたが、どうやら私は映り込んだ森やら流れやら、そういった世界観が好きなようです。


ステキな雫を提灯と喩えましたが、実はコレ理由があるんです。
この雫をぶら下げている苔が「チョウチンゴケ」という苔の仲間なんです。

奥入瀬自然博物館の記事でも使用した1枚
チョウチンゴケの仲間は苔の花の先端が下を向く
この様子が提灯に喩えられています。

背景に流れの白があるので、提灯のシルエットがよく分かります。
この場所は奥入瀬渓流らしさ100点満点の苔写真が撮影できるので、とっても好きな場所の一つ。


奥入瀬渓流らしさを表現する一つの手法として、雫の中に流れを映すのが好きなんです。

ちなみに今回の雫の大きさは直径3mmくらい。
小さな小さな雫の中に、神秘的な世界が広がっています。

ちょっとの振動なんかですぐ揺れてしまうので、撮影にはなかなか苦労します。
定期的に微風が吹くなぁと思ったら自分の鼻息だったなんてことも笑
今回はうまい具合に撮影することができました。
雫の中の世界も、雫そのものの輪郭もクッキリ!


動画も撮影しておいたので、良かったらご覧になってみてください。
雫の中を昇るように川が流れているのが分かります。


それにしても雫のぶら下げ方が見事すぎます。
自分が提灯であることが分かっているかのよう…


奥入瀬渓流にはおよそ300種類もの苔が生息しており、その苔ごとに生態やデザインは異なり、苔の花にも色々な個性があります。

また今度の記事では苔のお花見を紹介したいと思います。


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