日本人の英語が聞き返される、その理由

まず、二人の日本人を用意します。

この二人に半年間同じ英語学習をしてもらい、半年後にネイティブの人と話してもらいました。一人は片言ながらも何とか会話が成立しましたが、もう一方の日本人は何回喋っても聞き取ってもらえず、最終的に黙り込んでしまいました。ちなみに英語の発音は二人とも同じくらいのレベルでした。

さて、この二人の間の決定的な違いとは何だったのでしょうか?

秘密は発声にあり

二人の違いはほぼ間違いなく「音量の違い」です。

日本人は大きな声で話しません。日本語が大きな発声を必要としない言語だと言うこともあるし、周りに迷惑をかけない文化と言うこともあるんでしょうが、他の国の人と比べると声が小さい。さらにさっきの例では、習ったばかりの言語で失敗するのが怖くて自然と声が小さくなる、なんて要因もあるかも知れません。

たまに外国人の団体を見かけて声がでかいなーなんて思いませんか?あれは声がでかいんじゃないです。そう言う大きな発声が必要な言語で喋ってるんです。英語に限らず、大抵の言語は音のバリエーションが日本語より多く、喉の奥の方を震わせたり喉の筋肉をこすれさせたり、使う筋肉の量も違うし、声を出す時に使う空気の量も違うんです。(ただ単純に声がでかい人もいますけどね)

英語に限って言えば、ほとんどの音を喉から出します。日本語は口から出します。これじゃ伝わらないか。んーと・・・

日本語は口の中だけで音を作るけど、英語は喉と口の両方を使って、胸を使って音を押し出す。こっちの方がイメージに近いかも。

英語のネイティブの人の発音を聞いてると、日本人より深いところから声が出ている気がしませんか?喉の下の方、胸に近いようなところで声を作ってるのに気づくと思います。英語の発音をちゃんとやろうとしたら、あそこで声を作らないとどうしても英語として響かないんです。

逆もまた然りで、欧米人が日本語を覚えたばかりの時も発声方法の違いからどうしても自然な日本語にはなりません。文法だけじゃなく、まず音が違うんです。

声張ってこーぜ!

ネイティブに聞き返される第一の理由は「声が小さくて単純に聞こえない」です。これは上記の発声の違いから来るものが大きいので、最初はすごく意識しないといけません。日本語の3割増しくらいの声で喋らないと聞き取ってもらえないと思います。発音はほぼ筋肉トレで、日本語で使ってない筋肉を鍛える作業です。どうしても時間がかかります。でも筋トレ終わるまで喋らないなんて悠長なことしてたら上手くなりません。

と言うことで、英語を喋る場面になったら一番に気をつけることはこれです。

とにかく声をでかく!

発音がちょっと変でもいいんです。文法がダメダメで片言になっちゃってもいいんです。それは後から習得すればいいんですから。それよりも今出来ること、何の訓練も要らずに相手に聞き取ってもらいやすくする方法。それがデカイ声です!

と言うわけで実践に向けて、特に最初の方はシャドーイングも音読をする時もとにかく声をでかく!

部活か!ってくらいね。声張って!ま、練習もそのほうが何となくメリハリがついてきっと楽しいですよ。声出すのは健康にいいしね。あ、何だかいい事ずくめだな。

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