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診断👶
中期人工中絶に関する内容を含んでいます。
読んでいただく方は
それぞれの気持ち、状況を優先にお願いします。
私と13週1日お腹にといてくれたあかちゃんが経験した中期人工中絶の記録
12週0日で無頭蓋症と言われ、お腹の中で亡くなるか、もしも産まれても生きていくすべがないと言われました。
このことを辛いけど、忘れたくないので記録として。
そして
診断を受けたあと、
これからどんな流れで進んでいくのか
どんな処置?痛い?何の手続きしたらいいの?など調べてもまったくわからず、見通しもたたず、
不安でした。
記録に残すことは
誰かの、なにかの、参考になれば。
だけど、誰も参考にせずすむことを願って…
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たまたま通っていた産科で
専門的な先生による超音波検査が行われていた。
普段の妊婦より詳しく、
出生前診断の前段階みたいな位置づけ。
自費でお高めだけど、
病院で「なるべく皆さん受けてください」
とのことだったので受けてみることにした。
▽超音波検査
この日はいつもと違い、尿検査も体重・血圧測定も
なく、ラッキーとか思っていた。
部屋に呼ばれて、診察台に横になり
お腹を出して待つ。
機械がいくつも置かれて
医学書みたいなのもたくさん置かれた部屋だった。
先生もなんか研究者みたい。
デスクに向かっていて、顔も見えない。
お腹を出して10分くらい放置された。笑
その後、名前を確認され
また少し待ったあとに
お腹にジェルを塗って超音波をサラッとして
また先生はデスクに向かう。
ひたすら「前回は…9週か」とひとりごとを繰り返す
なんで前回を気にしてるんだろうと
思ったけど何も心配も疑いもせず呑気に
お腹を出して横になっていた。
すると先生がまた寄ってきて、エコーをしだして
ポチッとボタンを押すと4Dに切り替えられた。
それと同時に先生は話しだした。
「あのねこの子は生きていくのが難しいね」
私も4Dを見て
「あ、何か起きてる」とわかった。
その後は先生から淡々と状況の説明
「無頭蓋症といって、頭蓋骨が作られない病気。
今は心臓も動いているけど、お腹にいる間に亡くなるか、もし生まれ来られても生きてはいけない。
(4Dエコーを見ながら)このぐにゃっとしたのが脳みそ。
わたしも1年に1人くらいは出会うかな。比較的多い病気。とりあえず、産科の診察に回しますから。この検査も保険適用になりますので。」
言われたことは覚えているけど、もう放心状態。
涙も出なかった。
▽診察
産科の診察の待ち時間に
必死に「無頭蓋症」について調べた。
神経管閉鎖障害、葉酸で防げる、唯一医者が中絶を勧める…
そんなこんなでどれくらい待ったかわからないけど呼ばれて診察室へ。
「先ほど説明は受けたと思いますが、無頭蓋症です。あかちゃんが生きていくすべはないですね。
ご家族と話し合ってもらって…母体のことを考えるとなるべく早めに出してあげた方がいいと思います。」
意味がわからなかった。
生きていくすべはない。
けど家族と話し合う?何を話し合えと。
「あかちゃんは生きていけないんですよね」
と聞いたら、
「この子に未来はないです」と。
1週間後に中期人工中絶を決めた。
決めたというか、それしか選択肢はなかった。
その後はどんどん話しが進む。
入院で陣痛を起こしての出産になること、
胎盤が顕微鏡レベルで残ってしまい出血が多くなる可能性があること、
その他いろいろ…紙を読んでおいてくださいと。
入院の持ち物、注意事項を聞き、
お金がかかることも聞き(正産期の出産と同じかそれより高い?!と衝撃)
入院のための血液検査もした。
2時間ほど病院に滞在してやっと終わった。
ここで夫にはじめて連絡。
冷静に話した。けど涙がポロポロ溢れてきた。
その後、職場の上司にも連絡して
入院までの1週間お休みさせてもらい
その後産休(妊娠12週以降から取得可能)に入ることにした。