ARゲームに対する嫌悪感
森のある公園に行くと、想定していたよりもかなり多くの人が歩いている。
各々がスマホを手にし、たまにぶつかりそうになりながらトロトロと歩いている。
どうやらポケモンGOをやっているようだ。
「せっかくの息抜きが台無しだな」
と思いつつ、下を向きながら歩く人々とぶつからぬよう注意しながら公園を散歩した。
人々を避けながらしばらく歩いていたが、
自分が彼らに対して過剰な嫌悪感を抱いていることに気がついた。
この嫌悪感は何か。
どちらかといえば不安感に近い。
人間は自分の想像を上回る存在、原理を理解できないものに苛立ちを覚えると聞いたことがあるが、今感じているものはそれに近いのかもしれない。
とすると、ある一つの仮説が生まれた。
自分は、自分と同じ世界を共有できていない数多くの人たちと、同じ空間に居ざるを得ない状況に、不安を感じているのではないかと。
ここでいう世界は、共通認識やモラル、空間や自然に対する距離感覚を意味するが、一番重要なのはモラルである。
同じ世界の同じモラルを共有するということ
あなたには危害を加えないよ。とお互いを牽制しあう役割も含んでいると思う。