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いつも、些細な一言。

こんにちは。

今日はアトピーだけでなくアナフィラキシーの食物アレルギーを持っている私が過去に人から言われてやるせない気持ちになった言葉をシェアしようと思う。

きっと、アレルギーを持った人なら似たような体験をした事がある人もいるんじゃないのかな。

タイトル写真は、大学生なら誰もが知っている、「単位パン」

さて、本題に入りましょう。



私の中学校では毎年夏休みになると、学年ごとに様々な場所に泊まりで出掛けるイベントがある。

中学1年生の頃、ハイキングをしていたそんなある日のこと。

お昼になり、お弁当が配布された。


皆んなに配られるお弁当には私のアレルギー物質が含まれていたようだ。だから、私には皆んなと違うお弁当が渡された。

つまり、皆んなが食べている物と、私が食べている物は、違う

私のお弁当は、あまり覚えていないが、他の人から見たら少し豪華に見えたのだろう。


その時に友達に言われた言葉が、これ。

「アレルギーある人って普通の人より良い物食べてて良いよね、羨ましいわ〜」

持ちたくてアレルギーを持っている訳でもないのに、私がずっと抱えてきた辛い思いも知らないで、「羨ましい」なんて、よく言えるな。というのが正直な感想。

怒りだとか悲しいとかそういう気持ちは全く湧いてなかった。むしろ心に太い矢が刺さったような感覚だった。

中学1年生だったから、まだ言って良いことと悪いことの判断が付いていない可能性も否めないだろうし、皮肉などの深い意味も含まれていないことも知っている。

この発言をした子は、私が食べていたお弁当が自分のより美味しそうに見えた事を、単純に羨ましいと思ったのだろう。

ただでさえ、中学生という多感な時期。

「皆んなと違う」お弁当を食べているということだけで恥ずかしいような疎外感に近い気持ちを抱いていたのに、ピンポイントで自分の状況を「羨ましい」と発言されてしまうと、やるせなくなる。

涙が出てくるわけではない、やるせなくなる。

私からのお願いです。(唐突)

もし、皆さんの周りに何かを抱えている人がいたら、決して彼らを羨ましがる事はしないで欲しい。

自分が抱えている事に触れないでほしいと思っている人も、多いはず。私もその1人です。

もちろん、本当に自分のことを理解してくれる人ならその事についての会話も苦ではないかもしれない。

けど、あなたが本当にその人、そしてその人が抱えているもの、その人がどんな思いで過ごしているのかを知らないのなら、触れないことも一つの優しさであるということを覚えておいてください。


彼らは自分がマイノリティーである事、この状況を変えるのは難しい事を理解しています。

その上で、必死に頑張っているんです。

必死に必死に、我慢して耐えている。時には涙していることもあるかもしれない。

そんな時に、軽い気持ちでもそんなことを言われたら、どうなってしまうか、今一度考えてみて欲しい。


今日はここまで。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!

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