愛媛と広島のイイ所どりの話
愛媛と広島の間を繋ぐ「しまなみ海道」はもはや世界的にも知名度は高く、サイクリストで知らない人はいない(居たらごめんね)。
しかしながら、実はそのほかにも「海道」が5つある。
今回は広島県呉市と尾道市を繋ぐ海岸線、国道185号線こと「さざなみ海道」を交えてみたい。
起点をしまなみ海道の大三島(愛媛県最後の島)とする。
まず目指すは盛港(さかりこう)だ。無料駐車場もあるし、切符売り場ではウサギの餌も売っている。
「なぜウサギの餌が?」
その謎はすぐ解ける。盛港からフェリーに乗ると到着するのは大久野島だ。約30分の船旅を満喫したら、とにかく大久野島に降りるべきだ。
なぜならそこはウサギ達の楽園だからだ。
大久野島には重い過去がある。戦時に化学兵器等の研究施設があった島で、島内にはその面影が残る。
それを知る事もまた未来へ繋がる知識だ。どんな過去であっても、今はこの島は笑顔で溢れている。
島内にはウサギがあちこちに(探すまでもないよ)暮らしていて、特に春先は仔ウサギ祭りだ。
「ねぇ!人間!餌は?餌は?」
そんな感じで集まってくる。そこで盛港で買った餌が大活躍だ。ウサギ様に尽くす歓びを味わえる。
島を管理されてる方に聞いたが、ウサギはニンジンをあまり好きではないらしい。キャベツなどはお腹を壊したりするらしくベストなのは固形の餌か、新鮮な大根の葉との事。
そして今度は大久野島から本州、広島県竹原市の忠海港(ただのうみこう)へフェリーで向かう。
こちらも約30分の船旅だ。
びっくりするほどラブリーでラビットな港に着く。
店内も全力でラビットだ。その目で確かめて欲しい。
ピンク色のポストは全国でも珍しく、手紙を投函すると恋が叶う(といいね!ファイト!)かも知れない。
そこから東へ向かう道が「さざなみ海道」だ。
忠海港からざっくり13Km程度走ると三原市の「須波港」に到着する。
須波港から、しまなみ海道の生口島へ船で渡る旅が個人的には楽チンでオススメだ。
だがしかし、焦りは禁物だ。
須波港を少し過ぎて尾道方面に進んでいくと左手にある「ムカイ製パン」さんは必ずいくべきだ。
ムカイ製パンさんで美味いパンを買って、須波港から生口島にフェリーでGOする。
瀬戸内の多島美を見ながらパンを食う。
そして、生口島に着いて瀬戸田の「しおまち商店街」を堪能するのがナウい。
しおまち商店街から大三島へは橋を一つ渡るだけ。
全ルート的には…
こんな感じだ。距離にして40キロあるかないか。
サイクリストなら物足りない距離だが、心のハッピーメーターは満タンになるはずだ。
しまなみ海道とさざなみ海道のいいとこ取りのこのコース。良かったら春先に試して欲しい。
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