松田聖子と薬師丸ひろ子とシャア・アズナブル

カラオケ中毒の私は、今までに色々なカラオケ店を巡り、色々な部屋を巡って来ましたが、カラオケボックスの中で松田聖子さんと薬師丸ひろ子さんのサインに遭遇したのは初めてでした。何処から手に入れたのでしょう、嬉しくなりました。

カラオケ店にたまたま昭和レトロをコンセプトとした一部屋があり、そこに通して頂いたのですが、居酒屋でよく見かけるキリンビールのポスターがあったり、仮面ライダー一号のジャケ写や昭和80年代のタレントカタログがあったり。過去に好きな昭和のビールポスターを参考にして作品制作を行っていたので大分テンションが上がりました。過去、謎に仮面ライダー図鑑を買ったりとかもしてました。

元々小学生の頃に描いていたクルクル天パの女の子がアイドルを目指す漫画があったのですが、その子はずっと自分の髪型を嫌っていて。自分自身が縮毛矯正をかける前に天パでそれが嫌だったのでその気持ちをそのまま盛り込んでました。でも、そこに未来の自分がやってきて、昭和アイドルと平成アイドルっていう二つの時代を組み合わせたアイドルユニットをやろうってことになるんです。昭和アイドルのように髪がクルクルしていてフワフワの主人公は、それを初めて活かせるようになってアイドルとして成長していく…的な内容なのですが、ある日急に思い立ってそれをリメイクしようと決意しました。設定が好きだったので。

それを描くためには先ず、全く知識が無かった昭和アイドルについて勉強しようと思いました。平成アイドルに関しては、割と幼少期から親しみと憧れがあったのでそれなりに知識があったのですが、昭和のカルチャーに対する知識はほぼゼロでした。
今は本当に便利な時代で、ネットの海から歌番組やライブの映像を探すのは容易です。昔の様にカセットテープに録音しなくても聴けてしまいます。更に今、キている昭和レトロブームのお陰で地上波での特集も増加しました。年上の方と語り合えたり歌い合えたりする機会があることが嬉しくなってきて、勉強のつもりだったのが、どっぷり浸かってしまいました。

昭和という時代にはテレビというメディアがもたらす物が絶対で、歌番組が今とは比べ物にならない華やかさを誇っていました。しかし現代では音楽を入手するルートが多様化し、嗜好が個人化し、アーティストと共に時代が動くことはこの先無いと思われます。だからこそ、時代を動かした存在に現代の私達は惹かれてしまうのでしょう。

今日は勿論、松田聖子さんと薬師丸ひろ子さんの楽曲を歌って帰ってきました。部屋にあった本棚の前のメモに、「今はいいのさ全てを忘れて…」と書いてありました。『シャアが来る』の冒頭部分です。これまたテンションが上がりました。