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はじめまして

今日の帰り道、バスの中で南条あやさんのブログを読破しました。いつか終わってしまうと分かっていたのですが、読んでいる間はなんとなく、この少女がどこかで生き続けてくれている気がしているというなんとも不思議な心持でした。

教室に入るのが嫌で朝は毎日トイレにひきこもってました。その中で、自分と状況的にも精神的にも近しい少女がいたことを知り、イヤホンをしながら南条あやの保護室を開いて彼女の世界に入り浸るのを日課としてました。どんなに鬱屈としてても、ホームページをひらけば、画面の向こうに彼女がいつもいるようで安心してたんです。内容がどんなに重苦しくても、ポップにコミカルな文調で、目立ちたがり屋ではありながらも飾らないまま自身を描く彼女が、大好きでした。

そんな生活を繰り返していたところ、彼女は帰り道のバス停で今日、卒業式を迎えました。『卒業式まで死にません』というタイトルが頭に浮かび、もう直ぐ終わりを迎える物語とともに、日常を失う寂しさがありました。ブログを読むことは、日常の一部でした。

カウントダウンをしていくような気持ちでNextボタンを押し続けて、物語が綴られていた枠が外れて画面がぱっと広がりました。彼女の恋人による、後書き。読みながら聴いていたアーバンギャルドの平成死亡遊戯が、長い長い映画のエンディングのようでした。

主人公の死を落ちとしている作品は安易なようであまり好きではないのですが、物語上で「死」が大きな意味を持っているというか、死自体がメッセージである作品は、いつまでも心に残り続ける気がします。(lainとか、大好きです。)今の社会の痛々しさを「死」を通して体現した存在こそが彼女であったと思う。私は、彼女の生き様に、憧れました。

別に生きた証を残したいとかそんな大層なものでは無いですが、画面の向こうに誰かがいるだけで心の支えになることがあるのだと、彼女の存在から感じました。ほんの少しでもその誰かになれたら面白いかなと思ってブログを書き始めようと思います。友人にブログやれば?と言われたのもひとつですが。あと、好きな先生がブログやってたり。

ここは好きな時に好きなものを書くところにしようと思います。更新が暫くないこともあるかもですが、たまに読みに来てくださると喜びます。よろしくお願いします。

                             田中 油虫             




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