[ゲーム感想文]ヘイズ(PS3)
HAZE(PS3)
入手金額480円
プレイ時間約6時間45分(ストーリーモードクリア)
”その闘いは、本当に正義なのか!?”
民間傭兵会社マンデル社の傭兵として所属する主人公は、テロリストとの戦いに従事する中で、正義のための闘いに疑問を見出すことになる。
マンデル社が、バイオケミカル”ネクター”の流通をコントロールしている事、また味方兵士の非人間的行為を目にして、反乱側について戦う決心をする主人公。
本当の正義などあるのか。この戦いは誰のためのものなのか。様々な葛藤を胸に、自分の信じた道を進む。
丁寧かつ凡庸
PS3初期のFPSゲーム。グラフィックはヌメッとキレがない。動きは悪くなく、突出もないがストレスもなく中の上といった感じ。
大企業の一私兵として、対立する反乱組織との激しい戦いにかり出された主人公。味方兵による非人道的なふるまいに疑問を感じ、また、その目的を知って反乱組織の一員として戦う選択を選ぶ。というような、B級映画でよくあるストーリーは、ゲームとして必要十分。ゲーム間のムービーで見せるストーリー進行も熱く、見せ方がうまい。やめ時が見つけず没頭してしまう楽しさ。
シューティングの創りは、オートエイム強めで、ラフめに良いテンポで進められる。
コール・オブ・デューティみたいなA級と比べると劣るが、十分な完成度。
ゲーム内では、味方とともに共闘のシーンも多い。この時代のCPU操作のキャラというと、決して褒められた動きもしないが、そんな中でもしっかり追随し、なんとなくではあるが雰囲気を出してくれる。車に乗れば相乗りして銃を撃ってくれるし、味方もしっかり戦死する。
一度ケーブルカーに乗っていて、対向するケーブルカーに乗った敵と打ち合うシーンでは、すれ違いざま爆弾を投げつけ一網打尽にしてくれて思わず「ナイス」と口から漏れた。
敵の動きも多彩で、隠れる、撃つをしっかりしてくれる。ゲームにありがちな、ふらふら意味のない動きをする事もなく、きっちり隠れて、中には直近まで隠れていて、飛び出し撃ちされたり気が抜けない。
乗り物の操縦もしっかり楽しめるし、なにより搭載した銃が使える所も楽しい点。
野山のフィールド、建物内、様々なシチュエーションが用意され、飽きずに最後まで楽しめた。
反乱組織の長の名をやたら連呼しながら突撃する味方の兵。おそらく何かのフリかと思っていたら、案の定どっちも黒なストーリー進行。
残念ながら、ラストはおっさんがしゃべってネタバラシの尻切れトンボ。途中までいい感じだったのにそこは残念。
決して悪くない、けどやっぱり良いとも言えない
オンラインは楽しそうではあるが、過去の情報を見るとPS3は短期で終わった模様。何か不具合があったのだろうか。
オフライン(キャンペーン)クリア5~6時間。フルプライスでは相当厳しいボリュームだが、ワンコインなら十分お勧めできる一本。
途中火炎放射を使う敵のシーン。自分に火が付くと、コントローラーを上下に振って火を消すというSIXASIS(センサー)を使用したアクションを要求される。
なので対応コントローラーを持ってない場合は、そのまま焼け死ぬのを待つしかない。せめて大ダメージぐらいで済ませてほしかった。
燃えないように気を使って進めれば、火炎放射敵が出てこなくなるのでそこは救い。
組織の建前を圧倒的な正義と受け止め、薬の影響で狂人のような行動をとっていたかつての上官が、最後は罪悪感にさいなまれ自身の脳天をぶち抜くシーン。それが彼の懺悔の気持ちだったのか、それとも薬の影響下だったのか。
今も戦場では、病院や学校にミサイルが撃ち込まれ、子供を含む多数の被害者が出ている。
それはゲームであってほしい。
その他
・登場武器少なく、もう少しバリエーション欲しい
・プレイ中もしきりにしゃべりが入るので、和訳ボイス欲しかった
・自動機銃が正確無比で必ずダメージくらうし、硬くてこちらの持ち弾を削られるしで、ストレスしか感じない