[ゲーム感想]セインツ・ロウⅣ(PS3)
■セインツ・ロウⅣ(PS3)
入手価格 300円
プレイ時間約 10時間(ストーリーモードクリア)
"リアルだけじゃつまらない!ハチャメチャやろうぜ!"
後方視点によるアクションシューティングゲーム。
前作で敵対するギャングを退け、街に君臨する存在となったギャング”セインツ”のリーダー。
遂に、大統領にまで上り詰め、街は安泰?と思いきや、宇宙から巨大なUFOに乗った宇宙人による襲来を受け、セインツのメンバーは仮想世界に飛ばされてしまう。
そこで多彩なスペシャル能力を身に着け、宇宙人の面々と対決することになるセインツ一同。
エイリアンのリーダーを倒し、地球を元の状態に戻すべく、彼らの荒唐無稽なミッションがスタートする。
なんでもあり
慣れ親しんだ街を舞台に、新たに手に入れたスーパーパワーを使って遊べる楽しさ。大ジャンプでビルを飛び越え、車よりも早く走り、ぶつかっても弾き飛ばす。手からは炎や氷、物をひきつけ弾き飛ばす念動等。やりたい放題スーパーマン気分を味わえる楽しさ。
前作からいかに足せるか、どこまで盛れるか。そこに情熱を注ぎこまれている。
シューティングやグラフィック、キャラクターや車の挙動など、ベースとなるエンジン部分は前作から進化を感じない。
そこが変わってないので、どこで差別化をはかるか、の答えがスーパーパワーと仮想空間。この二つで枷をすべて取り払ったうえで、ミッションごとに力を振り絞って遊びにかかっているのが見て取れる。レトロ2D風のベルトスクロールアクション演出とか、メタルギア等のオマージュ。荒唐無稽でハチャメチャな思い付きを、悪ノリで練りあげてインパクト勝負している。
これができるゲームは限られる。
Ⅲの超大型ダウンロードコンテンツ
ただし、前作の雰囲気が好きだった方に、この変化がはまらない可能性がある。個人的には、空を飛び、車も銃もさほど重要でなくなった時点で、多くの楽しさが失われ、別物ゲームの部分が楽しみ切れなかった。
ベースの進化がない以上、同じ事をすれば二番煎じ。変えすぎると反発。評価・批判が予想され創りにくい中、後者を選んだ感じか。
結局はセインツ・ロウに何を求めるかで評価が分かれる一本。
雑なところも味
麻痺して気にならないが、細かな点で粗さを感じる完成度。仮想空間で現実世界の理屈が消え、意味不明で何をやらされているか分からない。その点も気になった。
これはどこかに書かれていたレビューで恐縮だが”完成度は低め 満足度は高め”この言葉がピタリとはまる。
まずは前作Ⅲをプレイしてから今作Ⅳを。PS4リマスターでのプレイがお勧め。
その他
・冒頭のエアロ・スミスのアゲアゲ演出
・前作からの登場人物が、ミッションを割かれて一人ずつ登場
・店舗をハッキングして手中におさめる、となっているが、面白くもないパズルなのが意味不明。前作通り購入で良かった
・夜ばかりのステージ
・うじゃうじゃいる敵を一網打尽にできる手榴弾系の武器がなくなった