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[ゲーム感想]ウォンテッド ウェポン オブ フェイト(PS3)

■ウォンテッド ウェポン オブ フェイト(PS3)
入手価格 550円
プレイ時間約 4時間30分(ストーリーモードクリア)

"曲げる弾丸に死角なし 極限のアサシンガンアクション"

映画「ウォンテッド」の後日章として描かれた、三人称視点のステージクリア型シューティングゲーム(TPS)。
冴えないサラリーマン、ウェスリーは、暗殺組織”フラタニティ”に関わり、凄腕の殺し屋として覚醒をする。組織から命ぜられるターゲットを殺し、父を葬った裏切り者と対峙するうち、組織の抱える深い闇に気づくことになる。組織と対立し壊滅的な被害を与えたウェスリーのもとに、新たな刺客が送り込まれてくる。
彼らの目的を阻止すべく立ち上がるウェスリー。それは自分が殺めた父の想いと、母の愛を辿る闘いでもあった。

銃で奏でる交響曲

たまたま映画がケーブルテレビで放映され観たタイミングでプレイ。映画はストーリーご都合、派手で小気味良いアクション、スローを多用した演出、ツボを押さえた笑い所、全盛期のアンジェリーナ・ジョリーの生尻等、映画館の大画面で頭からっぽで観る分には十分楽しめる佳作。

ゲームのストーリーは映画を観てないとさっぱりだが、ステージクリア型なので気にせずアクションだけを楽しむことも可能。

カバーアクション、銃を構えるしぐさ、弾補給のアクション。至る所でかっこよい所作がその気にさせる。
基本的には拳銃のみで、武器をとっかえひっかえしたり、手榴弾系で一網打尽などはないが、拳銃の銃撃感が創りこまれているうえ、映画がそうだったので不満を全く感じない。

敵を倒すことでゲージをためると様々な能力を使うことができる。映画で象徴的だった弾道を曲げる”バレットカーブ”。移動がスローになって敵を効果的に打ち抜ける”エンハンスドクイックムーブ”等。いろんな技で効果的に素早く敵を倒せるようになるうえ、能力もパワーアップしてゆき爽快感が増す。多彩な技で敵を次々と倒せると、映画に出演している主人公のような感覚が楽しめる。

画面がスローモーションになって敵の撃った弾を撃ちかえしての防御、スナイパーライフルや固定マシンガンを使用してのシーン。味方の逃走を助ける、垂直に落下する飛行機の中での銃撃戦など、ステージ、ギミック多彩で飽きさせない。

神がいないなら、それを創るのが我らの運命だ

能力を使うのに、敵を倒してアドレナリンゲージをためる必要があるけど、もうちょっと自由に使わせてほしかった。
銃を撃つボタンはR2。なのにバレットカーブ(銃の弾道を曲げて撃つ)については、R1を押したまま左スティックでカーブ方向を決めてR1を離す、という動作が必要。つまり「俺はあいつにバレットカーブを使うぞ」とがっつり意識しないと使えない仕様。
同じ銃を撃つボタンを変える必要があったんだろうか。

照準移動が最初ゆっくり、途中で急にスピードが上がり合わせるのに一苦労。ゲーム終わってから感度調整があることに気が付いたけど、あんまりしっくりこない。
シューティングの軸。ここはしっかり創ってほしかった。

ストーリー分からなくてもプレイできるとはいえ、ストーリーが分からないのと、世界観が分からないのは違う。
何が目的で、何をしようとしているのか。そこは最悪示してほしい。

映画の続編として楽しめる

映画では描かれなかった、主人公の父母の物語が描かれ、ある意味映画を補完する役割も担っている。
画面は基本的に体力表示や残弾表示がなく、画面に集中させるアンチャーテッドと同じ演出。
また、ムービーがフルボイスの上、出演者も映画が再現されている。観ている観ていないで楽しめ方が違うので、映画とセットで楽しんでもらいたい。
映画・ゲーム共にメジャーではないが、完成度は高く今でも楽しめる一作。

その他
・カバーアクション後に照準がずれる
・冒頭「僕は負け犬 何もせずゲームをやるだけの毎日」って言われたら、そのまんまの自分はドキッとしちゃう

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