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弱ることが必要


高齢者向けのサービスや商品に
「いつまでも、いきいきと✨」
と書くのは、目くらまし。

「いつまでも」ではないと誰もが知っているし、その商品を見るあたりでもう 「いきいき」から進んでいる。

どんなに体操していても、いつか人は転ぶ。理学療法士として落胆した日もあったけれど、それは私の傲慢さ。

心の準備があろうとなかろうと、いきいき から、よたよた にちゃんと向かっている。

体は着々と準備をしている。来るべき「天寿を全うする日」への準備。
命を終えるには、弱ることが必要。

その右肩下がりな日々にお供するのが、高齢者サービスや商品。
衰えて いきいき ではなくなることは否定しないし、目をそむけない。

だから、「いつまでもいきいき」とは、私は書かない。

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