AT2020とAG03でよくある質問
こちらの記事(AT2020研究)をアップしてからたまにある質問
「AG03とAT2020での正しい設定はどうなりますか?」
「知らん!」
これしか本当はないんだが、知らんの背景にある言葉を少しだけ補足してみよう。
とりあえずアイテムの特徴は知っておこうね
例えばこちらの記事でAG03を使った実験を行なっているが、その時の設定がこれになる。
![](https://assets.st-note.com/img/1721950980522-tep8kko3mI.png)
じゃあ、これが正しいとは絶対にならない。
マイクとオーディオインターフェイスの適切な設定を考えるときに必要になるのが以下の項目になる。
・空間の音(静かな部屋なのかそうじゃないのか)
・マイクとの距離
・本人の声量(これが一番個人差大きい)
この辺りの情報があって初めて「正しい設定」に辿り着くのよね。
その後でOBSを触る人もいれば、DAWで録音真面目にやる人もいる。
手軽にできるのはとてもいいことで、若い人にもガンガン遊んでみて欲しいけど、「マイクで録音するには少しばかりのお勉強とトライアンドエラーが必要」という意識は持っていて欲しい。いきなり正解に辿り着くなんて、自宅では基本的にないのだ。
さらにAG03系列は配信向けアイテムなので、機能が多い。
その機能が使いたいから選ぶアイテムなので当たり前なんだけど、その機能の分だけ設定は複雑になり、音の正解へのルートが変化してくる。
配信にとってはいいアイテムだけど、パソコンや携帯の音をコントロールするという部分で言うと、お世辞にも録音関連の初心者向けではないのよ。
その場その場でAG03の最適な設定を調整できる人からすれば、明確な配信ミキサーになるATEMとか使う方が簡単で高性能。
![](https://assets.st-note.com/img/1721951612611-PAO7aVysN7.png)
答えへのルートを伝えられる質問もある
ここまで「知らん!」の中身を伝えてきたが、「こうしてみなはれ!」と伝えられる質問もある。
「配信で使ってきたマイクとオーディオインターフェイスだけど、歌やセリフの録音もしてみたい」
この質問であれば比較的に正解へのルートはシンプルになる。
配信などと何が違うかと言うと「豊富な機能のほとんどをオフにして録音する」、「大きい声を出す」という部分がある。
声の配信は通常の音量でただ話している内容をマイクが拾いさえすればいいとも言える。「録音」になると、記録物になるのでしっかりはっきりと録音しなければならないし、録音段階での加工は基本的に不要になる。もちろんDAWに録音するのでOBSみたいに音にダイレクトに影響を与えるアプリケーションを間に挟む必要もなくなる。
つまり、全然別のこと、とすら言える
ただ、このシンプルなことをやるなら、AG03とAT2020の組み合わせはそこまで向いているアイテムとは言い難いし、安くてもっといい組み合わせすらある。
質問が悪いわけじゃない
なんとなく、使い方の違いで質問や答えが全然違うことはここまでで理解してもらえたかと思う。
質問に関しての良い悪いではなく、答えようがないものもあれば、答えやすいものもある、と思っておいてもらえればいいかな、と。
おまけだけど「自分詳しいっす!」って人に答えやすい質問してみるといい。適切な返事が返ってきたらその人はそこそこ信用していいし、録音に詳しくない人なら「自称詳しいって言ってるだけの人」って思っていいかなw
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