苦難を見方に自分を繁盛
あめつちの便り「土の音」🌺
【苦難を見方につけ「自分」を繁盛させよう】
戦後の日本で、倫理運動と呼ばれる生活改善運動を呼びかけ「倫理研究所」を創始したという 丸山敏雄氏(1892-1951)の名を 筆者が意識したのは、道徳科学(総合人間学 モラロジー)を提示した廣池千九郎氏(1866-1938)の記念館(千葉県柏市)を親友の案内で訪ねた頃だった。
同じ頃、【医師がすすめる最高の食事 マクロビオティック】を夫婦共著で出版された懇意の島村義行・島村トータルケアクリニック院長(千葉県松戸市)に誘われ、初めて松戸の倫理法人会モーニングセミナーを体験。
玄米雑穀朝食の席でオカリナ演奏を披露することに😅
今朝(2022.3.19)の同モーニングセミナーの資料を拝読し感佩(かんぱい)(※↓)❣️
中山みき(天理教開祖1798 - 1887)も 桜沢如一(食養・Macrobiotic提唱1893 - 1966)も、弾圧・幽因の苦難を見方に世界に貢献した先達に違いありません。シェアさせて戴きます☺️
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⭕️【苦難を味方につけ「自分」を繁盛させよう】
迷うことが多い。
ああするか、こうすべきか、右をとるか、左に行くか、いつも迷う。
生きるとはそういうことなのだろうか。
結果が思わしくない過去の迷いは、後悔となり、心をさいなむ。どうなるかわからない先々の迷いは、不安となり、気をくじかせる。
どうしたら、迷うこと少なく生きていけるだろうか。それには、人生のどんな荒海でも乗り越えていける、たしかな羅針盤があるといい。
その羅針盤を手にした男がいた。本書の著者である丸山敏雄がその人である。
彼は人生の羅針盤を、発明したのでなく、発見したのだ。その方法はユニークだった。手掛かりとしたのは、日々の生活で遭遇するさまざまな苦難である。
辛いこと、苦しいこと、思うようにならないことがなんと多いことか。
それら苦難を、普通はいやがり、恐れ、なんとか逃れたいと焦る。
しかし丸山敏雄は違った。戦時中にいわれなき咎(とがめ)により、拷問や独房生活を余儀なくされるという艱難辛苦を体験した果てに、悟得したのだ。
苦難は恐れ嫌うべきものでなく、自分を向上させるために現われる天恵であり、苦難そのものが美であり善に輝いている、と。
それから彼は試みた。さまざまな苦難に直面したとき、自分の心と行動をどう変えれば苦難が解決するのか。みずから体験を重ねつつ、他人にも指導して、データを蓄積するうちに、厳然たる生活法則があることを発見する。
その法則を、彼は純粋倫理(実験倫理、新しい倫理)と呼んだ。
丸山敏雄は明治25年(1892) 5月5日、現在の福岡県豊前市に、農家の四男として生まれた。教師を志して勉学に励み、広島高等師範学校を卒業すると、地理や歴史を教える教師として活躍し、長崎女子師範学校の教頭にまでなる。
しかし教師としての確固たる信念を磨きたいと、37歳で広島文理科大学に入学し、日本古代史の研究に没頭。
卒業後は、人としての生き方を探究すべく、神道系の宗教教団で修養し、指導的立場にも抜擢された。
ところが教団は、戦時下の宗教弾圧で瓦解し、丸山敏雄は幽囚の身となる。
仮出所後は長い裁判に臨み、書道教授でなんとか生計を立てた。そして迎えた終戦。敏雄は決然と立ち上がり、動きを起こす。
しかしそれは宗教活動ではなかった。生活法則の研究を深め、法則を実践する人の輪を拡げて、道義日本の再建に貢献する生活改善運動、社会教育活動に従事したのである。
敏雄の求道の人生や、マルチ人間的な素顔については『丸山敏雄伝』に詳しい。
丸山敏雄は膨大な書きものを残している。ことに晩年は生命を削るように書き続けた。すでに半世紀以上経ているとはいえ、文体はみずみずしく、まさに生命が通っている。
その中から本書では、人生で成功を勝ち取る二十の原則を抽出してみた。自分の人生を迷うことなく立派に経営し、繁盛するための羅針盤といえるだろう。
人はみな、それぞれ人生の経営者である。
経営の
「経」とはタテ軸であり、不変の道理・原則に当たる。すなわち羅針盤である。
「営」はヨコ軸であり、変化する状況にうまく対応していく方策に当たる。
事業経営者がともすると、道理を忘れて策に溺れることが多いように、人生経営でもそうなりやすい。
確かな羅針盤を持たなくてはならない。
ただし羅針盤がいかに立派でも、船は動かない。
自分という船の動力に当たるのが実践力である。本書に示されたどの原則も、平素でわかりやすい。
しかし実践となると、なかなか難しいのだ。頭ではわかっても、実行が伴わなければ、それはほとんど意味がないというべきであろう。
腑に落ちるまでわかれば、きっと実行もできる。
ただし最初は、深くわからなくてもいい。物事は「やってみてはじめてわかる」ことがある。それも大切な学び方であろう。
まずは実行。道はそこから拓けてくる。人生経営の醍醐味が楽しめる。
(はじめに)丸山敏秋 識 一自分経営の心得(丸山敏雄著・丸山敏秋編) P1〜
(※)【感佩(かんぱい)】:心に深く感じて忘れないこと。ありがたいと心に感ずること。感銘。
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