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読書

私は読書がすきではない。
漢字とカタカナが読めない。
文字の多さに圧倒されて頭が痛くなる。
それだけではない。
まっすぐ文字を読むことが苦手なのだ。

国語の授業で先生に指され教科書を読む。
そんな誰でもできるようなことが出来ない。


必死で定規を横に並べて読む。
読むだけで必死だった私は、当然文章の内容など1回読むだけでは理解できないのだ。
問題はそれだけではない。
漢字が読めない分、授業中に指されても恥ずかしくないよう、予習として文章の中に出てくる漢字全てにふりがなを付記していた。

きっとこうなったのも、読書を全くしなかったせいだ。漫画派なのだ。


そんな私だが、1人だけすきな著作家がいる。
中学生の頃たまたま友達の付き添いで図書室に行った時、司書の先生におすすめされたのだ。


私は正直言ってその司書の先生がすきではなかった。
しかし、その司書の先生の言葉に引っかかり、その著作家にハマってしまうのだ。

「あなたは文字を読むのがすきではないでしょ。この本なら短編でいくつも話があるし、暗い話が多いから、あなたでも読めると思うわ。」
私にはその言葉が嫌味に聞こえた。


私のことを理解している風なのも腹立たしく、ムキになって「それなら読んでやるよ」くらいの気持ちで本を借りて読んだ。


なんだこれは。おもしろすぎる。


まんまとハマってしまったのだ。悔しい。


私は今でもその人の本を買って読んでいる。
おもしろいことに、その著作家を知っていて、かつ、すきだと言う人とは今の所100%話が合う。
これが類友というものなのか。

論点がズレてきている。
国語が出来ない奴というのはこうなのだ。


最後に、私がハマっている著作家というのは「乙一」である。

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