嫌われリヴァイアさん と こども達
10月31日。小中校の不登校の子供が過去最多34万人余、というニュースが流れた。
リヴァイアさんの元のこども達何人かは、かつて不登校だった。リヴァイアさんは 「明るい不登校」 の異称で彼等を表現する。
11月7日。34万人不登校ニュースの後、リヴァイアさんとこども達は 「明るい不登校」 を追憶した。
問掛 「中学校に行ってなかったナンバーワンは??」
1番青君。2番は緑君。
俺は学校行ってたよ親に怒られてたからね、と黒君。
赤君は、俺も行ってましたよ、白君は中3で学校に行かなくなりました。
(弟たちである桃君黄君も学校に行かず)
問掛 「中学校に行かないので親が給食を止めて!? いたのは??」
緑君桃君青君黄君。
問掛 「たまに登校して悪さしていたのは??」
青君 主犯。こども達が口を揃える。
リヴァイアさんは、校長先生の苦悩の告白を思い出し、哀憐に浸った。
問掛 「校則違反の外見で登校して帰らされていたのは??」
み・ん・な。
いや俺は真面目でしたと橙君が笑う。
年月を経て不登校を振り返っても、当時こども達それぞれが抱えていた重層的な背景をクリアにすることは困難だ。こども達は自分の心の内を上手く言語化できない。大人の想像を超えたナラティブが複雑に癒着している。その中のひとつには、彼等の脅かされた人間の安全保障2 も在る。
緑君桃君の母は現在でも、反社会的な行動を美化、自慢、カッコいい事と発言する。母から子へ遺伝のように受け継がれた価値観は、兄弟の血となり知となっている。兄弟は社会のルールを守ることが難しい。
リヴァイアさんは、パターナリズムを使う。卒業とともに社会の海に放たれ、沢山の危機に遭遇するこども達が、未来に向かって泳いで行けるように。
こども達は社会での振る舞い方を、少しずつ習得して行く。成長の濃淡はそれぞれ開きがあるようだ。緑君桃君の日常には、不登校の痕跡が濃く残っている。日課の寝坊。たまに行方不明。
今日も明日も明後日もずっとずっと、こども達皆一緒に、リヴァイアサン1 で物語を紡いで行くのだろう。
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