「御厩河岸」−今夜この女性を買う人は誰?−『名所江戸百景』
キョキョ今日は!
渋谷Bunkamuraシアターコクーンで今日から開幕した『天日坊』の歌舞伎を見てきました!!
最高に面白かったーーーー!
何が面白いって、歌舞伎とは言ってもよくある歌舞伎ではなく割とミュージカルと混ざり合ったもので言葉もかなり現代的。演出もかなり現代的でわかりやすかったです。
宮藤官九郎監督が脚本を担い、主演は中村勘九郎さん。
まさに大河ドラマの「いだてん」ですね。笑
河竹黙阿弥の戯作をもとにしたものでした。登場人物を把握するのに苦戦しましたが後になれば歌舞伎自体の面白さに惚れ込みました。
やっぱり歌舞伎役者の立ち居振る舞いは堂々としているし、体全体を使っていて大きな動きですね。
遠くからでも表情がわかるし見栄を切る時は自然と拍手をしてしまいます。
また同じ公演を内容を知った上でもう一回見たいと思えました。
今度ちゃんと歌舞伎座での歌舞伎を見てみたいなと思いました。
そんな高揚感が残る中、今日も広重。
今回は昨日から予告していた通り『名所江戸百景』の「御厩河岸」です。
一番気になるのはきっと船に乗っている人のお顔だと思います。
どんな芸妓か遊女でしょうか。
まさに題名にある通り御厩河岸というのは隅田川に架かる橋の厩橋近辺のこと。
赤ピンの橋が厩橋。
その下の橋が以前から見かける蔵前橋で、江戸時代当時は御蔵橋と言ったもの。
この絵を描いているのは厩橋の西河岸から描いているのでちょうどココネ浅草蔵前のあたりからだということがわかります。
上の地図にはありませんが厩橋のもう少し南に行ったところに御厩河岸の渡しと言ったスポットがあったのです。
今のオレンジピンのリバーサイドカフェあたりから緑ピンの隅田川デッキあたりまでのエリアを三好町と言いました。
そこから対岸を結んでいたもので絵には多くの船が写っていますが、それが対岸に渡していた船です。
この渡しは厩橋が明治に入ってから建設されたので廃止になりました。
そして一番気になっていた手前の船に乗っている女性二人と付き人のような人。
女性二人は夜鷹という最下級の私娼を描いています。ゴザを持って場所を見つけて仕事をしていたそう。
あまりにも人権を無視した職業だと感じてなりません。
が、そんなことをしないと生きていけないほど居場所もなかったのでしょう。
場所によって呼び方が変わるそうです。
生きていく術として見つけたものであってもやはりなんとも言えない気持ちになりますね。同じ女性として。
その横に一人座っている人がいますが、この人は妓夫という客引きや護衛をした男性です。
一応女性の安全を確保するシステムがあったのです。
なんとも今日は江戸時代のリアルを除いたような気持ち。
今日はここまで!
」
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