『甲州犬目峠』−おハゲ山であるから見えた富士−
昨日美術検定の公式参考書を購入してついさっき届きまして、見たところやはり西洋の美術は全然わからない、、笑。日本については聞いたことあったり大学の講義で習ったりと割とするする覚えられる気がするのですが、カタカナの並びが苦手で大学受験も日本史選択にしたくらいなので、、、。先が思いやられますが楽しんで勉強できたらいいです!
美術検定に合格した方々の記事とか探して参考にしたいと思います。本当にどう手をつけたらいいかわからない、、笑
この記事と一緒に毎日少しづつ勉強したことをまとめていくのもアリ!強制的にやるように仕向けないと多分先延ばしにする笑
今日も今日とて葛飾北斎『富嶽三十六景』の絵を勉強していきます。そして今日も日野原健司さん著の『富嶽三十六景』を参考にさせていただいています。
今日は『甲州犬目峠』。この絵は前の二つに比べてはっきりと富士山が描かれています。峠を越えようとする人が二人。かなり急な斜面を歩いていて、重そうな荷物も持っているのに、、ああ、、きつそう。その下にも二人の人と馬二匹。人ももちろんですが馬も重そうな荷物を抱えてる、、辛いのか、一番負荷の少ない大勢なのか下を向いてエイサホイサと歩を進めています。
犬目というのは犬目宿のことで、甲州街道の宿場町。現在の山梨県上野原市犬目に位置していると言います。下の赤いところ。
このあたりではあるはずですが、絵の道がどこにあたるかははっきりしていないらしいです。
本からの引用ですと、
「文政十三年(一八三〇)に吉田兼信が記した『甲州駿道中之記』において、「矢坪、犬目の駅過、犬目峠有、けわしき岩山なり、嶺上より富士嶺を望、絶景の地なり」とあることから、犬目宿の西にある下鳥沢宿との間にあったと考えられる。」
という記載から、上の犬目から下鳥沢宿の地図を乗せました。おそらく上の青い道の中のどこかから富士山はきれいに見えるのでしょう。
実際の犬目峠付近は山深い場所で、絵のように木々もほとんどなく富士山が麓から見晴らせるような場所ではないそうです。歌川広重も同じ場所を描いていますが、富士山を見るには他の山が邪魔をするようです。『富士三十六景 甲斐犬目峠』
ほんとだ、一つや二つではない、山々。それでもあまり深い山という印象の薄い禿げた山々ですね。
北斎が実際にここを訪れたかどうかの記録は確実なものは残っていないようです。しかし、以前みた『北斎漫画』の七編の甲斐や甲州シリーズにある「甲斐の巴山」という場所が描かれていて、そこは名所という名所ではないことから旅の途中に知ったのではないかという可能性があるようです。
確かに面影はある。峠の付近に木々は生い茂っていない様子や、向こうの山までの間に雲かなにか靄がかかって、深い渓谷であることがうかがえます。
ここを訪れ、その近辺である犬目を想像して『富嶽三十六景』に記したのではと日野原氏は言います。
今日は場所を主にみていきました。なんかまさに名所を見ている感じで楽しい作業です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?