「和泉 高師の浜」−松と待つのは誰?−『大日本六十余州名勝図会』
銀だこを食べました。
外カリ中とろのたこ焼きです。
弟と半分にして食べましたが一瞬でなくなりました。
最近粉物を食べすぎているので肌が荒れないか心配ですが、むしゃむしゃとたこ焼きを貪り食うことができて一日終えた気分です。笑
そんな銀だこで一日の満足感を得られた今日も広重。
今回は『大日本六十余州名勝図会』の「和泉 高師のはま」です。
ファーストインプレッション
今回は低地からではなく、高地から俯瞰していますね。
というのも丘の方から低地の海面の方を眺める構図はこれまでになく、低地の方面から山を正面に迎える構図が多かったので素直な俯瞰に、一般的な俯瞰図感があります(?)笑
高師の浜という浜があるのでしょうか。和泉の位置感が全くわからないのでそこを知るところからですね。
手前の木々が生い茂る丘から浜に向かってくの字に線が引かれています。
そこから広大な水面へと視線を移し、奥の入江へと導きます。
人間は一人も描かれず、船が航海している様子のみ。朝なのか昼なのか夕方なのかもわかりませんが、名所として描かれるのに、あまりにも殺風景な浜辺ですね。
高師の浜は何が有名なのでしょうか。
高師の浜
高師の浜を日本国語大辞典で調べてみました。
大阪府に該当し、歌枕としても有名だそう。
場所としてはここらへん。
大阪の都心から南下したところあたり。
淡路島を正面に迎える位置ですね。
そんな高師の浜は歌枕として有名で、特に、高師の浜は松との光景がマッチしているのですね。
上にあげた三つの句にはそれぞれ松という言葉が入っています。
海辺であるということも加えて、海の向こうに行ってしまった人を「待つ」という意味もこもっているのですね。
確かに、広重の絵でも手前の丘に生い茂っている木々は全て松ですね。
春には松が緑に生い茂り、その生命力の美しさがなお一層浜の名勝ぶりを彷彿させますね。
水平線の向こうは淡路島か四国ではありますが、当時の人々にとっては海を隔てて別れた人に思いを馳せるところであったのでしょう。
今私は関西のたこ焼きではなく関東のたこ焼きに思いを馳せています。
今日はここまで!
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