「筋違内八っ小路」−大名通るとお金回るし警護も固まる−『名所江戸百景』
キョキョ今日はルミネザ吉本でお笑いをみてきました!!!
もうね、「腹がちぎれるほど」笑いました。
母親が以前行った時に、テレビで見る時と違ってみんな面白いと言っていて期待値が勝手に上がってしまっていたのですが期待通り。
母親は悪い意味ではなく、「芸人さんはやっぱりちゃんと面白い」ということを言っていたのですがその意味がわかりました。
やっぱり養成所でしっかり訓練してお笑いを研究している人たちに囲まれて、その中で誰とも被らないネタをゼロから作るのは本当にすごいことだなと感じました。
テレビで見るとそれだけを注視しているわけではなく、ご飯を食べながらとか何かをしながらなのでこっちも集中していないことが多いですが、こっちが前屈みに見ているとやはり笑うポイントはそれぞれ違って面白いですね。
一週間分笑えて本当にいい日でした。
気分が落ち込んだ時に行けばその時の悩み事が吹っ飛びそう。!!!
そんなほっぺが痛くなるほど笑った日も広重。
今回は『名所江戸百景』の「筋違内八っ小路」です。
◼️ファーストインプレッション
広く大きな道に人がまばらにいるゾーンと行列を成しているゾーンがありますね。
行列は籠を抱えていたり、女性たちが先にいたり、坊主の人がいたり、何かの一族でしょうか。
この絵の奥の方の木々が並んでいる堤のようなところの奥が霞がかってしまっていてどのような場所か分かりませんね。やっぱり堤っぽい感じからして川かな?
そしたらその手前にある人のいる一軒の受付のようなところはその後ろにある渡しのような場所の入り口でしょうか。
全て憶測でしかないですけどね。
◼️行列があることで、、?
この手前にある行列ですが、何かの一族ではと察しました。
その勘はなんとなく当たっていて、大名行列の奥方の行列であるとされています。
実はこのエリアには筋違御門という門があります。
でもこの筋違御門はこの絵には描かれていないのです。あえてなのではないかと言われています。
せっかく門が空いているのであれば描けばいいのに描かないのは、この広小路のことをメインに描きたかったのでしょう。
で、この行列ですがもちろん大名行列ですので江戸城に向かいます。
江戸に奥方が控えている場合、大名は行列を組んで年間行事と月に3回程度は将軍に挨拶に赴いたそう。
なのでこの絵の籠の中には「またかよ」と思っている大名がいるわけです。
しかしよく聞く話で、大名行列は全国の経済がぐるぐる回るメリットがあるという通り。
絵の右下にある葦藁でできていそうな小屋はまさに、その経済ぐるぐる作戦に則ったものであることが分かります。
これはちょうどお殿様が江戸城に近くなってきたタイミングで、籠から降りて自分の足で城へ向かうのですが彼を運んでいた籠持ちの人や家来たちは降ろしたところで待機していなければなりません。
その時に彼らをターゲットにした茶屋や物売りがそこらじゅうに配されたのでした。
そこではお殿様の噂話や江戸の激推しスポットについて情報交換したりと盛り上がったそう。
そこでお殿様が下馬して、家来たちがさまざまに評していたということから「下馬評」という、第三者があれやこれやいう評判にあたる言葉が生まれたそう。
こんな名前のつけようもわからない状況に名前がつくなんて、ネーミングセンス溢れてますね。
◼️川に向かうための門
この堤のような長い木々の並びの前にある小屋は大番所という橋の往来チェックポイント。
因むとこの堤に植えられている木々は柳であるので、この土手は「柳原土手」と言われていました。
今では中央線や総武線が通っている線路が走っている所であるそうです。
この大番所は霞で隠れてしまっている昌平橋の往来する人々をチェックしています。
江戸城に近づくにつれて厳しくなるチェックです。
いくつかあるうちの一つ。
各国の大名も通るし、いろんな職業の人がいるのでただの橋であってもちゃんと身元を確認してからじゃないと通せませんよね。
このあたりは江戸城があるから職人の街だったり庶民の生活する場所だというような生活感のある区域ではないのが分かりますね。
今日はこの行列があることでわかる周囲の状況や、警護の厳しさを見ていきました。
最近は以前より文字数が増えて、時間も比例してかかっています。
もっと早い時間に書けるように時間の使い方をうまくしたいなあ、、。
今日はここまで!
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