#8 Voicy社長 緒方憲太郎さんの2021年振り返りから思うこと - 【前半戦】
※ 以下、音声配信のトランスクリプト(文字起こしコンテンツ)です。
とにかく明るいしくじり先生 やまけんがお届けする【人生後半戦のハーフタイム】にようこそ。今回は、Voicy社長、緒方憲太郎さんの「2021年振り返りから思うことと」いうタイトルでお届けします。
Voicy急成長の理由
今、音声配信が熱いと言われています。また注目している人も増えています。自分自身も以前からポッドキャストというのは知っていました。人からは音声配信を薦められたりもしましたが、日本で見かけることは少なく、また、どう何をしゃべればよいのかもわからず、全く手がつけられないでいました。
そんな中、エージェントゆきさんの本「音声配信の教科書」で、その中身が少しずつわかってきました。今、Voicyやstand.fmといった独立系の音声配信プラットフォームから自分自身の音声を配信する毎日、毎朝聞く人が急増中です。今回はVoicyに注目しました。
こういった変化はここ2年のコロナ禍の中で、例えばオンライン学習やオンライン配信に個人の人が時間をかけるようになってきていることからもわかります。こうした関連サービスは爆発的に成長しています。
例えば、ブログの自動化と収益プラットフォームのnoteは、2020年5月の月間アクティブユーザーが6300万人を超えたといっています。このnoteのきっかけというのは、コロナ禍とリモートでした。
では、Voicyは一体何だったのでしょう?
まずは数字で見ています。会社からの2021年9月の情報では、年間ユニークユーザー数は1100万人を突破。これは東京ドーム200公演分だとのことです。2番目に流通総額。これは取引額、あるいは売り上げに相当するのでしょうね。前年同月比で6.4倍。これはスカイツリーから富士山級への成長とのことです。3番目に年間総再生時間が1,176万時間。これは時間で引きのばして見ると1,343年分。時代で言ったら、飛鳥時代から令和までの長い時間とのことです。4番目、年間総コメント文字数で2,465万文字。これは原稿用紙6.5万枚分だとのこと。
ものすごく成長しているように見えますが、これはどうやってもたらされたのか?そんな疑問を持ちながら、Voicy社長緒方憲太郎さんの「2021年の振り返りから思うこと」をプレミアムリスナーとして拝聴しました。
彼自身も「みちに迷えばおもろい方へ」というチャンネルを持っていて、毎日10分程度のメッセージを配信しています。今回は24分にも及ぶ収録で、2021年12月27日の暮れに配信されたものです。
この配信自体、Voicyのパーソナリティ宛てに「あなたにとって、Voicyとこの一年がどうだったかをぜひ教えてください」といった企画で、すべてのパーソナリティに送られていたようですね。
通常は、Voicyのパーソナリティさんは平均して8割から9割5分ぐらいが自分自身が持っているフォロワーさんが聞いているとのことですが、この企画ではフォロワーさんの割合はわずか5割ぐらいだったとのこと。つまり、半分の人は自分のフォロワーさんではない、新規の人がリスナーになっていたとのことです。かなり盛り上がっていたようです。
このプレミアムリスナーとして、私自身が聴いた内容を紹介して行きます。このプレミアムリスナーというのは、Voicyの有料音声配信サービスのことです。こういった内容の内情やためになる話が、緒方さんや、それ以外のパーソナリティの方々のプレミアムリスナーとなると聞くことができます。その内容が素晴らしかったので、ぜひリスナーの方に紹介したいと思いました。緒方さん、そういうことですので、今回は了解願います。
皆さん、是非Voicyのプレミアムリスナーに参加してください。
Voicy社長 緒方憲太郎さんの2021年振り返りから
はい、ではVoicyの緒方さんの一年の振り返りです。現在、Voicyという会社は立ち上げ中の赤字ベンチャー企業です。しかし、先ほどのように急成長中で、その内情が緒方さんのお話から伝わってきます。まず最初に、その前年2020年は声はエンタメになるというテーマでフェスタを開催していたようです。つまり、「声の文化」、「声を文化にするんだ」というのが、その時の狙いでした。
そして2021年は、「文化をちゃんと産業にする」というテーマで会社を運営していたようです。つまり、「声の文化をビジネスとして成り立たせる」んだということです。その結果、企業がスポンサーとして付いたり、ハッシュタグ企画に参加したりということが始まってきました。
つまり、「ちゃんとビジネスにするにこだわった一年」だったとのことです。事業が永続的に気持ちよく続くサステナブルなビジネスにしていくんだと。自分たちも収益を上げる。そして「パーソナリティーの方たちも、声だけで食べられるようになる」というのが大きな目標だったようです。それまでこれだけのイベントでもお金を払う。声だけのライブイベントというものがなかったのです。
クラブハウスが日本にもたらしたもの
そして、2021年1月のタイミングでクラブハウスという海外のサービスが日本に上陸します。まさしく黒船襲来です。Voicyにとってはものすごい強敵が海外からやって来たということになります。非常に大きなピンチです。
そこで、緒方さんは1ヶ月間、このサービスに入り浸りになって、ほとんどのチャンネルのリスナーとなり、自分自身も寝る間を惜しんで参加をして行ったということです。なんと一日に20時間もこのサービスに入り浸りになっていたということでした。そして、ついにはクラブハウスのチャンネルまで開設して活動して、Voicyのパーソナリティ20人を募集するということまでしてしまったようです。そして、クラブハウスのパーソナリティの方々をVoicyに誘ったりとか、色々と頑張ってようです。この時にVoicyのパーソナリティの同時通訳者のエージェントゆきさんも緒方さんに見出されたとのことです。
緒方さんはここで、機能の使い方、世界観、そして自分たちがやらない手法をたくさん学んでいったということです。これを分析して、自分だったらどう使うのかというのを考えていったようです。その結論として、「Voicyは勝てる」と思ったそうです。
公開生収録とか、ライブの機能自体もクラブハウスが使っていた機能をVoicyても使えるようにしていったり、そういった変化に対応する活動をしていったということですね。こういった逆境にこそチャンスがある、ピンチをチャンスに変えるんだという点で、緒方さんの思い切りの良さ、その努力というものが素晴らしく機能したようです。
この結果、ユーザー数もめちゃくちゃ増えたとのことです。2021年の最初の3ヶ月で、月間利用者数は2.5倍に、250万ユーザーになったということですね。
2022年 音声配信に「一億円プレーヤー」は現れるか?
プレミアムリスナーをこのときは始めた直後だったのですが、当初、1ヶ月にパーソナリティーさんひとりが10万円を超えれば「ヨッシャー」というくらいだったんですが、それがこの後、100万円を越えるように稼ぐ人が出てきて、そして年末までには500万円を越える人が出て来た。そして、2022年には、「1億円プレーヤー」が出るんじゃないかと考えているとのことです。
もちろん、Voicyには審査があって、それを通過した人のみがパーソナリティとして認められて活動できます。しかし、一旦パーソナリティになれば、非常に手厚いサポートを受けることができます。例えばエージェントゆきさんですね。エージェントゆきさんは、そのように非常に感激していました。
緒方さんは、ここまで来れたのはパーソナリティさんのおかげだと言っています。Voicyはとにかく、「パーソナリティーファースト」でやっている、パーソナリティーさんが気持ちよく楽しそうに、自分たちの世界観を発信してくれることによって、そのおかげで面白い話を皆さんに届けることができる。そして、それを聴いたリスナーの人達が「これは面白い」と言って拡散をしてくれる。そういった「Win-Winの関係を作り出していくことが重要なんだ」というふうにいっています。
はい、ここまでが2021年の振り返りでした。これ以外にも緒方さんは年末にいくつかの振り返り配信をしています。例えば12月29日には、2022年について追加の配信をしています。
ここまで長くなってしまったので、後半部分に分けてそちらを配信したいと思います。この後半部分では、Voicyの2022年とその野望についても語っています。「Voicyが目指すこと」「パーソナリティーさんの収益化」、特に2021年にできなかった「再生回数比例で収益を支払う」というものです。それに「Voicyらしさ」、そして最後に、緒方さんの「年末の音声配信の結論」をまとめています。
この後すぐの配信となります。それでは、次回をお楽しみに。
【お知らせとお願い】 - 突撃インタビューを誰にする?
この後から、この音声配信チャンネルの大きな目的でもあるインタビューが始まります。実際にインタビューをするその段になって気後れし始めているのですが、やっと重い腰を上げました。
どうせやるなら大きなイベントもありかなと思い、一念発起です。何か、大きなことをこの後考えています。
インタビューのテーマは、
急成長する音声配信で、今起こっている変化とは
音声市場が収益を何倍にもする実例とその具体的方法
音声市場に広告のお金が集まる中、どう収益化するか
の3点です。
あなただったらどんな人のインタビュー対談を聞いてみたいですか?また、何を聞いて欲しいですか?
それは、音声配信のトップかもしれませんし、人気のパーソナリティかもしれません。あるいは、売り出し中のあの人かもしれません。
ぜひこの人という人を教えてください。この音声配信へのコメントかTwitterのDMでも結構です。是非とも宜しくお願いします。
とにかく明るいしくじり先生の【人生後半戦のハーフタイム】でした。
それでは次回の配信をお楽しみに。
お知らせ
この記事は音声配信プラットフォームのstand.fmで配信している第2回配信の音声コンテンツの内容を記事にしたものです。
やまけんの【人生後半戦のハーフタイム】は、パーソナリティ: 【とにかく明るいしくじり先生】 やまけん」が、脛(すね)に傷を負いながらも人生の後半戦にチャレンジします。
このハーフタイムでは、音声配信などを活用して、先端を走る先駆者たちを切込隊長として突撃インタビューしながら、その成功と失敗の裏側から見えてきた気づきや秘話を持ち帰りリスナーに公開します。
この後から、どのような展開が始まるのか、その予告編としてその第一回目の放送を是非お聞きください。
この配信にもあるように、やまけんは人生の後半戦を戦う人たちを応援していきます。
もし、何か感じるところがあれば、フォローして後半戦の気づきや武器を手に入れてください。🚀 🏆 🎙