「ヴィンテージ」という必殺ワード
賃貸用として貸している分譲マンションも、築20年を超えてくると内装や設備の古臭さが目立ってきます。
特にユニットバスや洗面化粧台などの水回り設備は2004年前後にメーカー各社がデザインや仕様が大きく変えたので、それ以前の物は ”古さ” が一目で分かります。
フローリングも年代ごとに流行った色や柄があるので、施工した年代が一目でバレバレです。
このアイキャッチ画像もそう。当時流行ったチェリー柄の突板フローリングです。
↓ チェリー柄自体は今でも健在ですが・・・
何が違うんだろう? 艶感? それとも質感?
とにかく、広い面積を占めるフローリングが与える第一印象は決定的です。
かと言って、貼り替えるとなるとかなりの出費になります。
以前から数ミリ厚の上貼り材が各メーカーから販売されていて、今あるフローリングの上から施工できるので貼り替えるのと同じ効果があるのですが、残念ながら分譲マンション用のクッション付き防音フローリングには使えません。床面が柔らかいために上貼りすると床がたわんでしまって馴染まないからです。
過去ブログ「床と巾木を替えて令和の部屋に変身させる方法」で、一旦は貼り替えることにしたものの、やはり費用を考えると躊躇しちゃうんですよね。
「やっぱり貼り替えるしかないかなぁ」なんて考えながらが Pinterest を眺めていたら、おしゃれな写真とともに "ヴィンテージインテリア" というキーワードが飛び込んできました。
「おぉーっ、これ使えそう! これなら今のままのフローリングでも魅力的な部屋を演出できるかも!」
そう思い立って、使えそうなオシャレキーワードをインターネットで探してみました。
・ヴィンテージ
・レトロモダン
・ホテルライク
・品格
・上質感
・大人
・ロマン
・隠れ家(かくれが)
これらを上手く取り入れたキャッチコピーを作って、募集時のポータルサイトに掲載する写真と一緒に載せればイメージアップできるはず!
「レトロヴィンテージなお部屋で大人モダン生活はじめませんか」
「ホテルライクなヴィンテージルーム、ご用意しました」
「上質感に包まれた大人のヴィンテージルーム」
「本物志向の大人の隠れ家」
まだまだ出てきそうです。
この線で攻めよう!って決めたら、あとはそのイメージに沿った部屋づくりをするのみ。
・先ずはフローリングの汚れを完全に取り除いてからの艶消しワックスを業者に依頼。
・劣化してメッキが剥がれたドアハンドルとドアノブは、流行遅れの金色からクロムメッキの物に交換。
・クロスは真っ白ではなく、少し彩度を落とした落ち着いた色を。
・照明は(私の物件の)定番のスポットライト
寝室はシンプルなペンダントライトが合いそう
な~んて考えていたら、それっぽい部屋に仕上がりそうです。
そういえば、数年前に他の部屋も同じようにキャッチコピーを考えてイメージアップ戦略を図っていたのを思いだしました。
「スタイリッシュな大人モダン空間にようこそ ー 分譲マンションならではの充実設備に加え、上質感を堪能いただけるよう内装をコーディネートしました」
書いていてちょっと気恥しいですが、「借家」という商品を上手く売り出すためにはキャッチコピーって意外と効果的です。